私を言葉で抱く年下作家の溺愛
低く、少しだけ甘い声。さっきまでとは違う。

明確な熱を含んでいる。

「こんなに、俺を求めてるのに」

耳元で、囁かれる。

ついていけない。

呼吸も。鼓動も。全部、彼のリズムに引き込まれていく。

……どうして。私、こんなに男に抱かれるの、下手だった?

「昨日も思ったけど、久しぶりなんですか?」

耳元で、低く囁かれる。

一瞬、言葉が詰まる。

「……どうして?」

少しだけ強がって返す。

すると彼は、静かに笑った。

「いや。慣れてない感じ、するから」

——見透かされている。

全部、余裕ぶっているところも。

本当は戸惑っているところも。

何も言えなくなる。

その沈黙すら、彼には伝わっている気がした。

「俺の動きに合わせて」

低く、静かに言われる。命令じゃない。でも、逆らえない。
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