私を言葉で抱く年下作家の溺愛
私は小さく頷いた。

それだけで。彼の気配が、少し柔らかくなる。

「……そう」

満足そうな声。

「いいよ」

すぐ近くで、囁かれる。

「俺、気持ちいいよ。梨沙さん」

——その一言で。胸の奥が、崩れる。

こんな言葉。今まで、言われたことなかった。

ただ求められるんじゃない。

ちゃんと、“感じてる”って伝えてくる。

その優しさに、私は思わず、彼にしがみついていた。

逃げるみたいに。でも。離れたくなくて。

「梨沙さん、俺」

言葉を選ぶような間。

「そういう顔、好きですよ」

「……どういう顔よ」

かろうじて聞き返す。

すると彼は、すぐに答えた。

「あんたが、我慢してる時の顔」

——ドクン。

心臓が、大きく鳴る。

「でも」

続く言葉は、さらに静かで。さらに深かった。
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