私を言葉で抱く年下作家の溺愛
「ああ……梨沙」

低く、かすれた声。

「俺も、限界だ」

その一言ですべてが、ほどけた。

次の瞬間——彼の鼓動を、体の中で感じる。

熱が、私の中に一気に押し寄せる。

「……ああ……」

息が、自然と漏れる。

包まれる。完全に。逃げ場なんて、どこにもない。

私——彼の熱を受け入れてしまった。

彼が、ゆっくりと離れる。

でも、すぐに腕を回してくる。

ぎゅっと、強く。まるで離さないと言うみたいに。

「……止まらなかった」

耳元で、ぽつりと呟く。その声が、妙に素直で。

胸が締めつけられる。

言葉にならない。

ただ、彼の腕の中にいる。

「責任、取るから」

——その一言。心臓が、強く鳴る。

 「っ……」

でも、私は首を横に振った。

「いいのよ。どうせ、できないし」

少しだけ、笑ってみせる。
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