私を言葉で抱く年下作家の溺愛
重くならないように。でも。
 
「そういうことじゃない」

彼は、はっきりと言った。

逃げずに。まっすぐに。

「俺が好きだから、受け止めてくれたんでしょ」

そのまま、そっとキスが落ちる。

優しくてでも、確かに深い。

「俺の腕の中では、甘えろよ。梨沙。」

低く、囁かれる。

——その言葉に胸の奥が、じんわりと崩れる。

「……蓮」

名前を呼ぶと、彼の腕が、少しだけ強くなる。

「朝まで」

吐息混じりの声。

「手放す気、ないから」

そのまま、また唇が重なる。

何度も、ゆっくりと。離れない。言葉よりも、強く。

「梨沙」

名前を呼ばれるたびに。

心が、引き寄せられる。

「俺を、もっと求めて」

低く、深い声。

まっすぐに、刺さる。

「俺に狂ってしまえよ」

——その一言で、最後の壁が、揺れる。
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