私を言葉で抱く年下作家の溺愛
それから——蓮は、毎週のように雑誌の取材を受けるようになった。

編集部の電話は、ほとんど彼の名前で埋まる。

「はい、雨宮蓮の取材ですね」

木原君はすっかり慣れた様子で応対している。

「場所はどちらになりますか?」

スケジュール帳を片手に、次々と予定を埋めていく。

その姿は、もう編集者というより——マネージャーだった。

「……忙しそうね」

ぽつりと呟く。私の声は、誰にも届かない。

デスクの上には、雑誌が積まれていた。

その表紙。そこに映っているのは——蓮。

スタジオで用意された、軽やかなスーツ。

花束を持って、柔らかく微笑んでいる。

「……なにこれ」

思わず、呟く。

「俳優じゃないのよ」
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