スターライトパレード
見学者がいるだけで、弾けなくなった。
そのうち、先生の前でも。
両親の前でも。
……そして、誰の前でも、弾けなくなった。
一人なら弾ける。
部屋の中で、鍵を閉めて、誰もいないとわかっていれば弾ける。
でも、人の気配が混ざった瞬間に、体が勝手に強張る。
鍵盤が遠くなる。
また何かが飛んでくる気がして、指先が冷たくなる。
「み……瑞希ちゃんも、きっと辛かったのかもしれないけど……でも……っ」
そこまで言って、言葉がうまく続かなかった。
喉が詰まって、声が嗚咽にまじる。
「ダメなの……一人なら弾けるの……でも……人がいると、もうだめで……だから、セナ君の期待にも、きっと応えられない……」