スターライトパレード
ライブ終了後。
私は元の席……あの『関係者席』に戻っていた。
周りでは撤収の準備が始まっている。
さっきまで夢みたいに輝いていたステージが、少しずつ現実の顔に戻っていく。
でも、招待席だからか誰にも声をかけられず、私は静かに、ライブの余韻に浸っていた。
耳の奥ではまだ、最後の曲の歓声が鳴っている気がする。
「どうだった?」
背後から、声。
もう聞き間違えるはずもない。
振り向くと、そこにはセナ君がいた。
ライブ直後なのに、まだ熱をまとっているみたいに見える。
「すっごく楽しかった!」
「だろー!?」
ぱっと表情を明るくして、セナ君が笑う。
その顔を見たら、こっちまでつられて笑ってしまった。
メンバーのここが良かった、あそこの演出が最高だった、火と水の演出はテンション爆上がりで、最後の曲の入り方もずるかった……
言いたいことが次々出てくる。
九州のライブのあともたくさん話してくれたけど、今はそれ以上。
私が話して、セナ君が「だろ!?」って返して、また私が話す。
まるで、もう一度ライブを体験しているみたい。
「セナー!そろそろバス出んで~!」
「マオー!ちょい待ってー!」
遠くから真央君の声が飛んでくる。
それで、さすがにそろそろ帰らないと、と思ってスマホで時間を確認して、もう一度セナ君の顔を見る。
すると彼は、まっすぐにこちらを向いて言った。
「改めて言う。……オレらに、曲を作ってほしい」
その表情は、今までで一番真剣だった。
ふざけた感じも、勢いだけの明るさもない。
視線がまっすぐで、逃げ道をなくすんじゃなくて、ちゃんと受け取ってほしいって顔をしている。
この想いには、同じ熱量で応えなきゃって思った。
「私からも、お願いしたい。私に……みんなの曲を作らせてください!!」
「!」
「代表曲になるような曲が、いいんだよね?」
「……ハンパなのは、オレら歌わねーよ?」
その言い方は強気なのに、目だけ少しうれしそうで。
ああ、本当に待っていてくれたんだ、と思った。
私は元の席……あの『関係者席』に戻っていた。
周りでは撤収の準備が始まっている。
さっきまで夢みたいに輝いていたステージが、少しずつ現実の顔に戻っていく。
でも、招待席だからか誰にも声をかけられず、私は静かに、ライブの余韻に浸っていた。
耳の奥ではまだ、最後の曲の歓声が鳴っている気がする。
「どうだった?」
背後から、声。
もう聞き間違えるはずもない。
振り向くと、そこにはセナ君がいた。
ライブ直後なのに、まだ熱をまとっているみたいに見える。
「すっごく楽しかった!」
「だろー!?」
ぱっと表情を明るくして、セナ君が笑う。
その顔を見たら、こっちまでつられて笑ってしまった。
メンバーのここが良かった、あそこの演出が最高だった、火と水の演出はテンション爆上がりで、最後の曲の入り方もずるかった……
言いたいことが次々出てくる。
九州のライブのあともたくさん話してくれたけど、今はそれ以上。
私が話して、セナ君が「だろ!?」って返して、また私が話す。
まるで、もう一度ライブを体験しているみたい。
「セナー!そろそろバス出んで~!」
「マオー!ちょい待ってー!」
遠くから真央君の声が飛んでくる。
それで、さすがにそろそろ帰らないと、と思ってスマホで時間を確認して、もう一度セナ君の顔を見る。
すると彼は、まっすぐにこちらを向いて言った。
「改めて言う。……オレらに、曲を作ってほしい」
その表情は、今までで一番真剣だった。
ふざけた感じも、勢いだけの明るさもない。
視線がまっすぐで、逃げ道をなくすんじゃなくて、ちゃんと受け取ってほしいって顔をしている。
この想いには、同じ熱量で応えなきゃって思った。
「私からも、お願いしたい。私に……みんなの曲を作らせてください!!」
「!」
「代表曲になるような曲が、いいんだよね?」
「……ハンパなのは、オレら歌わねーよ?」
その言い方は強気なのに、目だけ少しうれしそうで。
ああ、本当に待っていてくれたんだ、と思った。