スターライトパレード
リハーサルが終わったあとも、メンバーたちは取材対応やミーティングをこなしていく。
笑顔を絶やさず、次から次へと目の回るような仕事を、全部やっていく。
さっきまで歌って踊っていたのに、今度は受け答えして、打ち合わせして、また動く。
その切り替えが早すぎて、見ているだけの私ですら少し疲れてきた。
なのに、このあと、あの大規模なライブを四時間もやるなんて……
すごすぎる。
ステージ横では、衣装に着替えたメンバーが続々と集合していく。
ダンサーたちも集まり、自然と円陣ができる。
椿さんが、ゆっくりと口を開いた。
「今日来てくれてるファンは、俺らにとって一番大切な人たちです。精一杯楽しませて、全力で楽しみましょう。怪我にだけは気をつけて。……行くぞ!!」
短い言葉なのに、不思議なくらい空気が引き締まる。
気合いとか根性とか、そういう安い言葉じゃなくて、ここにいる全員が同じ方向を向くための言葉なんだと思った。
ステージへと走っていく彼らを見送って、私は吊り設備エリア……
『フライング・ブリッジ』へ移動する。
通路を歩くだけで、ビリビリと歓声が伝わってきた。
なんだろう……二回目だからかな。
それとも、曲を作るって決めたから?
この前とは違う、音にならない想いが、胸の中に少しずつ積もっていく。
まだメロディにはなっていないのに、確かに何かがある。
きっと私は、これを……『曲』にしたいんだ。
照明のまぶしさ。
スモークの匂い。
床から伝わるベースの重低音。
……始まる前から、身体が震えていた。
暗転。
一瞬の静寂のあと、重低音が床を揺らす。
……来る。
会場を歓声が包み、光と音と風が一気に押し寄せる。
息が止まる。
ステージに現れたのは……
さっきまで、バスローブでゲームしていたはずの人たち。
でも今は、まるで別人だった。
いや、別人というより、これが本当の姿なのかもしれないと思うくらい、強かった。
セナ君がマイクを口に当てて叫ぶ。
「埼玉ァーー!!準備できてんのかーーー!!」
椿さんが目で指示を飛ばし、真央君がダンスで応える。
怜央さんが客席に投げキスをすれば、それだけで悲鳴みたいな歓声が上がる。
こんなの……
夢中にならない方が、おかしい。
弾けるライト。揺れる客席。
信さんの優しい歌声が、会場いっぱいに広がっていく。
笑顔を絶やさず、次から次へと目の回るような仕事を、全部やっていく。
さっきまで歌って踊っていたのに、今度は受け答えして、打ち合わせして、また動く。
その切り替えが早すぎて、見ているだけの私ですら少し疲れてきた。
なのに、このあと、あの大規模なライブを四時間もやるなんて……
すごすぎる。
ステージ横では、衣装に着替えたメンバーが続々と集合していく。
ダンサーたちも集まり、自然と円陣ができる。
椿さんが、ゆっくりと口を開いた。
「今日来てくれてるファンは、俺らにとって一番大切な人たちです。精一杯楽しませて、全力で楽しみましょう。怪我にだけは気をつけて。……行くぞ!!」
短い言葉なのに、不思議なくらい空気が引き締まる。
気合いとか根性とか、そういう安い言葉じゃなくて、ここにいる全員が同じ方向を向くための言葉なんだと思った。
ステージへと走っていく彼らを見送って、私は吊り設備エリア……
『フライング・ブリッジ』へ移動する。
通路を歩くだけで、ビリビリと歓声が伝わってきた。
なんだろう……二回目だからかな。
それとも、曲を作るって決めたから?
この前とは違う、音にならない想いが、胸の中に少しずつ積もっていく。
まだメロディにはなっていないのに、確かに何かがある。
きっと私は、これを……『曲』にしたいんだ。
照明のまぶしさ。
スモークの匂い。
床から伝わるベースの重低音。
……始まる前から、身体が震えていた。
暗転。
一瞬の静寂のあと、重低音が床を揺らす。
……来る。
会場を歓声が包み、光と音と風が一気に押し寄せる。
息が止まる。
ステージに現れたのは……
さっきまで、バスローブでゲームしていたはずの人たち。
でも今は、まるで別人だった。
いや、別人というより、これが本当の姿なのかもしれないと思うくらい、強かった。
セナ君がマイクを口に当てて叫ぶ。
「埼玉ァーー!!準備できてんのかーーー!!」
椿さんが目で指示を飛ばし、真央君がダンスで応える。
怜央さんが客席に投げキスをすれば、それだけで悲鳴みたいな歓声が上がる。
こんなの……
夢中にならない方が、おかしい。
弾けるライト。揺れる客席。
信さんの優しい歌声が、会場いっぱいに広がっていく。