スターライトパレード
LINEの着信音が鳴る。
昨日と同じ時間。
やっぱり、セナ君だった。

『今日こねーの?』
「ごめん、本っっ当に観たいんだけど……!」
『あと四時間で本番でさ』
「え!?昨日より早いんだね」
『今日は撤収作業あるからな』

行きたい気持ちは本物。
今から向かっても、全然間に合う。
昨日見た景色をもう一度見たいし、今日のライブだってきっと昨日とは違う。
でも……

今、ここで手を止めたくない。
迷っている私に、セナ君がひと言だけ送ってきた。

『……期待していんだよな?』

その言葉を聞いた瞬間、胸の奥がじんと熱くなる。
信用してるとか、待ってるとか、そういう言葉じゃないのに、たぶんそれ以上だった。

もし以前の私だったら、きっとうまく答えられなかった。
期待なんて、怖くて受け取れなかったと思う。
でも、今の私は違う。

「もちろん!!十……ううん、六日後の土曜日!聴いてくれる!?」
『待ってっから』

ぶっきらぼうな一言。
だけど、ものすごく甘くて優しいトーンに聞こえてしまって。
……顔が、耳まで真っ赤になった。

スマホを抱えたまま、膝をぎゅっと抱きしめる。
期待してる、なんて。
そんなの、ずるい。
がんばるしかなくなるじゃん。
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