スターライトパレード
音楽堂から少し離れたベンチに腰を下ろす。
自販機で買ってきてくれた紅茶を、両手で包むみたいに持って、そっと口に運んだ。
ぬるくないはずなのに、唇に触れる感覚だけやけに遠い。
けれど、一口飲むたびに、ばらばらになっていた呼吸が少しずつ整っていく。
セナ君は何も急かさなかった。
隣に座ったまま、たまにこちらを気にするだけで、無理に話を聞き出そうとはしない。
その沈黙がありがたくて、私はぽつり、ぽつりと話しはじめた。
……二年前のことを。
自販機で買ってきてくれた紅茶を、両手で包むみたいに持って、そっと口に運んだ。
ぬるくないはずなのに、唇に触れる感覚だけやけに遠い。
けれど、一口飲むたびに、ばらばらになっていた呼吸が少しずつ整っていく。
セナ君は何も急かさなかった。
隣に座ったまま、たまにこちらを気にするだけで、無理に話を聞き出そうとはしない。
その沈黙がありがたくて、私はぽつり、ぽつりと話しはじめた。
……二年前のことを。