共依存の悪魔
クレマ
『ごちそうさま。』

イステル
「こちらこそ、遠いところありがとう。今夜は私の家に泊まっていくでしょ?」

クレマ
『いいや、街の宿を取ったよ。』

イステル
「宿?」

クレマ
『何だか落ち着かなくてね…あ、泊まりたくないわけじゃないよ!久しぶりに旅行気分を味わいたいのさ。』

イステル
「…そっか。」

今のお母さんとルーシャが、私の家を居心地悪く感じる理由はよくわかる。

「私の時計の針」が動いているからだ。

実家のような「時が止まった家」の住人にとって、強烈な変化と成長を浴びるのは、まだ刺激が強すぎるんだろう。

大丈夫、いつか2人が私の家に泊まってくれる。

共依存の呪いが解けた時に、きっと。
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