あなたがいるから世界は美しい

第五章

 それは突然の訃報だった。直接、鈴木蓮のプライベートで使うスマホにかかってきた。彼は、表情を曇らせて考え込んでいたが、やがて決意したように内線電話で告げた。

「すまないが、今夜の予定はすべてキャンセルしてくれないか。恩師が亡くなった。ゼミの仲間も通夜に行くと言っている」

 鈴木蓮のゼミの教授だった男性が、突然、心臓発作で亡くなったというのである。今夜、通夜が行われる。

 今夜、鈴木蓮は、宣伝部の部長と共に広告会社を訪問する予定だったが、キャンセルする事にしたのである。寧々は、スケジュールの調整をしようとして慌てふためいた。

「誠に申し訳ありません。はい。助かります。ありがとうございます」

 ポイントをとるのが難しい広告会社の部長に、こんな形で変更を頼むのは気がひけるが、詫びを入れて再調整した。

 秘書の寧々が葬儀に向かう事もあるが、今回は、彼自身が故人と最後のお別れをしたいと希望したのだ。

(恩師が亡くなったって聞いて哀しそうにしていたな……)

 寧々は、秘書として喪服や数珠を用意しながら考えた。故人は、まだ五十三歳だったというのだから、つくづく残念だ。

 鈴木蓮は夕刻からの電話会議を終えるとすぐに通夜に出かけることになっている。

(着替えや髪を整える手伝いをしてあげなくちゃ……)

 そんな事を思いながら黙々とパソコンと向き合い、業務に励んでいると、午後四時過ぎに寧々がいる階のエレベーターの扉が開いた。

 こっちに来たのは友則である。彼は、足早に寧々のデスクに詰め寄ってきたかと思うと、豪快に両手を合わせて迫力満点の声で拝み倒してきた。

「頼む。一生のお願いだ。オレの小鳥を助けてやってくれ。一人で電車に乗ってマンションまで来たんだよ。小鳥はまだ七歳なんだ」

 寧々は意味が分からずに黙り込む。

「小鳥が千葉から一人で来たんだ。明日は土曜だからオレの家に泊まるつもりでいる」

 どうやら、愛娘に『小鳥』という名前をつけているらしい。

「オレが引っ越したことを知らずに前に家族と住んでいたマンションに来ちまったんだ。パパはどこにいるのって言いなが泣いてる」

「それ、どういうこと?」

「半年前から嫁とは別居している。小鳥は嫁の実家にいるから、なかなか娘と会えないんだ」

 奥さんとは上手くいっていないようだ。

「自分の娘の事なんだから、友則が早退して迎えに行きなよ」

「仕事の予定が詰まってる。これが前に住んでいたマンションだ。頼むわ。今のアパートに小鳥を連れていってやってくれ。マンションの隣の住人は女児を変な目で見るオッサンだ。何かあってからじゃ遅いんだよ」

 それなら女の子を放置する訳にはいかない。

「分かったよ。娘さんを保護すればいいんだね。あたしが迎えに行く事を小鳥ちゃんに連絡しておいてよね」

「ツーショットのと写真を撮ろうぜ。小鳥のスマホに送っておくよ。このお姉さんが迎えに行くって言っとく。ほんと、ありがとな」

「何なのよ。ほんとに調子いいよね」

 寧々を傷つけた過去など無かったかのように話しかけてくる。真珠みたいな歯がキラッと輝いているのが憎らしい。

(どうして、友則の為にこんな事をしなくちゃいけないのよ!)

 寧々は移動しながら、外出中の鈴木蓮にメールで連絡していた。とりあえず、鈴木蓮の喪服は壁側のハンガーに吊っておいた。

『まことに申し訳ありません。本日、急用ができましたので早退します』

 まさか、友則の娘のお迎えをしているとは言えやしないではない。くそーーーっ。

 自分を捨てた元カレの為に動くなんてどうかしていると苛々しながらも、気付くと友則が暮らしていたマンションに辿り着いていた。

『いいな。小鳥。エントランスの防犯カメラがあるところにいろよ。知らない人には注意しろよ』

 友則の言いつけ通りに、建物の入り口にポツンと佇んでいる女児がいる。まだ七歳だというのに背が高かった。膝丈のニット生地のピンクのワンピースに灰色のレギンスという服装。コロンと丸いリュックを背負ったまま、ツツツッとこちらに近付いてきた。

 二重の瞳の目尻がパンダみたいに垂れている。ツンと尖った赤い唇が可愛らしい。

 友則の妻の顔は知らないけれども、披露宴に出席した人の話によると、ゆうこりん似の童顔だったらしい。小鳥ちゃんは母親に似ているのかもしれない。

「小鳥ちゃんだよね」

 寧々の呼びかけにピクッと肩を揺らしながらも、おずおずと頷いている。小鳥のように弱々しくて、今にも泣き出すんじゃないかという気がしてハラハラしてしまう。

「こんにちは。お姉さんはパパの恋人ですか?」

「まさか! あたしは、あなたのパパなんて好きじゃないよ」

 キッパリと否定すると哀しげに聞き返してきた。

「なんで? パパのこと嫌いなの?」

「あっ、別に嫌いじゃないけど好きじゃないの。でもね、お友達だから、小鳥ちゃんを迎えに来たの。なんで小鳥ちゃんは、こんなところに来ちゃったのかな?」

「パパに会いたかったの。長い間、パパに会えなかったの」

 小さな身体が震えている。

(なんて愛らしい子なの)

 とりあえず、寧々は小鳥ちゃんの手を引いて移動した。寧々も初めて訪れた場所である。古びた木造の二階建てのコーポの裏手に河川敷が見える。多分、この界隈は家賃が安いのだろう。近隣にはラブホやパチンコ屋がある。

 友則から手渡された鍵を使って踏み込んだ途端、寧々は顔をしかめて鼻を押さえる。獣臭のようなものが充満している。男臭い!

 万年床と化した布団は湿っていた。クローゼットの戸を開けると冬物の衣服が転がり落ちてくる。

「何なのよーーーー。信じられない。マジ、やばい」
 
 まずは、澱んだ空気を入れ替えよう。いや、その前に、小鳥ちゃんを労わろう。

「何か飲む?」

 小さな冷蔵庫にはビールと焼酎しかなかった。部屋を掃除した後、小鳥ちゃんを連れて冬物のカビの生えた衣服をクリーニング店へと持ち込む。。そして、スーパーに入り、ジュースを手渡すと小鳥ちゃんは美味しそうに飲み干した。

「パパは遅くなるみたいだよ。シュークリームを買ったから食べてね。掃除を終えたら御飯を作るね。ハンバーグが好きなんだよね」

「今日ね、小鳥の誕生日なの」

 小鳥ちゃんは友則の汗臭い枕をギュッと抱きしめたまま部屋の隅で座っている。

 友則は午後の十時までに戻ってくると言っていた。それまでは責任をもって世話をしよう。

 腕まくりをしてハンバーグをこねて丁寧に焼きあげた。小鳥ちゃんは、お喋りは得意ではないようだが、寧々の問いかけには素直に答えてくれている。お箸の使い方がとても綺麗だ。豪快そうに見えるけれども友則は所作が美しい。

(やっぱり、親子なんだな)

 もしも、友則と結婚してたら、こんなふうに娘と食事をしていたのかもしれない。

「小鳥ちゃん、美味しい?」

「うん。ママのハンバーグより美味しいよ。ママ、お料理が苦手なんだ」
 
 ごちそうさまと手を合わせている。なんてお行儀のいい子なんだ。

 寧々が洗ったお皿を布巾で拭いてくれた。完璧じゃないか。

(こんな子が、自分の子だったら嬉しいだろうな)

 友則が可愛がるのも当然だなぁと感動していると、小鳥ちゃんが思い切ったように口を開いた。

「お姉さん、パパの奥さんになりたくないの?」

「どうしてそんな事を……」

 友則の実の娘から言われて面食らう。

「パパに奥さんがいれば離婚しても小鳥と暮らせるってパパが言うの」

 離婚なんて安易に子供の前で言うべきではない……。この子だって、きっと傷付いている。

「小鳥ちゃん、ママと電話でお話した方がいいと思うよ」

「誕生日はパパの家で過ごすって前から言ってる。ママ、小鳥のことなんてどうでもいいんだ。妹の陽菜のこともほったらかしにしている。陽菜をおばぁちゃんに任せてホストの人と遊んでる」

「そうなんだ」

 なんたることだ。

 奥さんは育児放棄をしているらしい。とりあえず、友則が帰って来ることを願うしかなかった。

        ☆

 午後九時。ハァハァと息を切らしながら友則が帰ってきた。

 娘のことが心配だったのだろう。真っ先に抱き締めている。小鳥ちゃんもパパに会えた喜びにクスンクスンとむせび泣いていたが、しばらくすると静かになった。

 疲れが押し寄せたのか眠りこけている。知らないオバさんと二人きりで気持ちが張り詰めていたに違いない。

 ネクタイを緩めて背広を脱ぐ友則。ダイニングの椅子に座ると子供みたいに目を輝かせた。

「おおっーー。寧々のハンバーグとポテトサラダだ」

 寧々は、お茶碗にごばんをよそって友則に夕飯を食べさた。すると、すごい勢いで食べてしまった。

 友則は少し眠そうに目を細めて椅子にもたれている。いつも、食べ終えると、そうやって眠そうな顔になる。こういうところは昔から変わっていない……。寧々は尋ねた。

「ねぇ、どういうことなの?」

「一年前、次女を産んでから嫁の椿が、小鳥を家に置いて飲み歩くようになった。それで、頭にきて喧嘩になった。オレは早く離婚したいのに嫁が納得してくれないんだよ」

 最初から妻とは価値観が合わなかったという。

「あいつ、いい歳して肩の見える服とか着たがる。いつまでもチャラチャラしてるんだ」

 愚痴っているが、そんなの聞きたくない。昔の友則は、嫌な事や困った事があったとしても笑い飛ばしていたじゃないか。色々と残念に思っていると、彼は自嘲する様に嘆息した。

「寧々と別れたのはオレにとっては最大の悲劇だよ。でもな、小鳥が生まれた事は最高の出来事なんだ。オレは小鳥のためなら死ねる。でもな、今のままじゃ親権を持つ事ができないんだよ。マジで、それが大問題なんだ」

「そっちの事情は分かったけど、あたしを巻き込まないでよ。ほんと、迷惑だよ」

「今日はありがとう。おまえはいい女だな。オレって馬鹿だよな」
 
 その時、背後に横たわる小鳥ちゃんが寝返りを打った。友則は、小鳥ちゃんの額を撫でながら小さな額にキスを落としている。部屋を掃除していて気付いたのだが、煙草の吸殻が見当たらない。

「友則、ヘビースモーカーだったのに……。どうしたの?」

「小鳥が生まれてすぐに禁煙したからな」

 娘に接する思いが溢れている。この人が自分の子供の父親だったら……。そんな事を考える自分の愚かさに腹が立つけれど、その横顔はやっぱり今もセクシーだ。

 かつては、自分も友則にあんなふうに愛された事があったのだ。懐かしい。そして、胸の痛みが蘇る。

「ほんと、今夜はありがとう。寧々は本当に綺麗だよ。寧々は可愛くて最高の女だよ」

 そんなに無邪気な笑みを向けられると、もう笑うしかない。友則はアパートから近い駅の改札のところまで送ってくれた。元カレというのは不思議な存在だ。使い慣れた毛布のように妙に心地がいい。

 あの頃は、決して許すもんかと思っていたのに美味しそうに御飯を食べる様子を見ていると怒る気も失せてくる。

 もちろん、浮気した友則が悪い。

 だけど……。心にスポッと穴が開いた時、誰かが近くにいたならば、そっちに流れてしまうというのも分かる。

(いつまでも、浮気された事を根にもっていたら駄目だよね……)

 そんな事を振り返りながら、電車に揺られて一時間が経過していたのである。

 午後十一時半になろうしている。いつもならベッドに入っている時間だ。スマホに視線を落とすと、鈴木蓮からのメールが着信していた。

『オレは見舞いを終えて自宅にいます。羽生さんはどこにいますか? 急用が出来たそうですがトラブルですか。大丈夫ですか?』

 寧々は、すぐさま返事を打ち込む。

『駅に着きました。タクシーに乗って帰ります』

 すると、即座にこんな文字が返ってきた。

『駅のロータリーまで迎えに行きます。そこで待ってて下さい』

 恐縮しながらも、甘酸っぱいものが心に染みてくる。しばらく、薄暗い駅前のロータリーで待っていると鈴木蓮の車が到着した。

 乗り込むと彼が控え目な声で尋ねてきた。

「今夜、急用って何だったんだ?」

「すみません。知り合いの子供の面倒を見ていました。仕事の都合で帰れなくなったと言われて急に頼まれたんです。小さな女の子を一人にしておけなくて……」

 友則の名は伏せておくことにしよう。寧々は、多少の後ろめたさを隠したまま尋ねる。

「あの、通夜はどうでした?」 

「寂しいけど、久しぶりにゼミの仲間と会えたよ。井伏教授のゼミのIT企業のマーケティング戦略のテーマの実習はおおいに役立っている。あの頃は研究室に入り浸っていたんだよ。教授はミーハーなんだ。アイドルを深く愛している人だった。ハロウィンやクスマスには女装していたっけ」

 そんな事を呟きながら、しんみりとしている彼の横顔は柔らかな哀しみを帯びている。故人との思い出は溢れているのだろう。

「そのゼミの中には吉良もいたんだよ。吉良も教授の通夜に出たかっただろうな」

 遠くの星を見つめているかのように目を細めたまま黙り込む。そんな穏やかな沈黙も心地良くて。寧々は、、彼の高い鼻筋を見つめ続けていたのである。すると、ふっと我に返ったかのように言う。
 
「こないだ著作権登録の件でじぃさんの知り合いの行政書士の速水さんと会ったよ。その時、ついてに自宅の件も聞いてみたんだけど、じぃさんは、一年ほど前から認知症にかかっている」

「認知症ですか?」

「まだ初期段階だけどね」

 会長も八十代。あんなにしっかりしていたのに、それでも記憶力が劣っていくのかと思うと胸が痛む。

 行政書士は会社設立の書類や契約書や記帳会計財務諸表の作成などに関わっている。会長は、認知症が分かってすぐに、長年に渡って会社を支えてくれた速水さんに依頼しているというのだ。

「速水さんは、じぃさんの預金の管理や入院などの手続きを任されている。急にじぃさんが困った時、オレが駆けつけなくても済むからな。じぃさんは、あんたさえ良ければ、屋敷の管理人になってもらおうとしていたらしい。あんたに話す矢先に倒れたって訳なんだ」

「でも、あたしが管理人ってどういう事なんですか? まだ副社長が住んでいるのに」

「自分が亡くなったら、オレが家政婦を雇わない事も知っている。だから、あんたを住まわせようとしたんじゃないかな……。あるいは、あんたが借金で苦しんでるのを知ってたから、家賃だけでも払わなくても暮らせるように配慮したのかもしれない」

「会長は、ずっと、あたしを気にかけてくれたんですね」

 会長は白雪姫のように昏々と眠ったままだという。目覚めるのを待つしかない。

 いつのまにか、二人を乗せた車は雑木林の中にある砂利道の私道へと入っている。

「思い出しますね。初めてここに来た時の副社長の様子は意味不明で不気味でしたよ。いきなり押し倒してくるし、目覚めたら全裸だったし、ミステリーの世界に迷い込んだみたいでしたよ」

 寧々の言葉に対して、クスッと唇を綻ばせている。

「悪かったな。あんたという人間を疑ってたんだ。じいさんは秘書を信頼していたが、女の人は平気で嘘をつくことがある。ジギルとハイドのように裏の顔があるかももしれないって思ったのさ」

「そういう人もいるでしょうね……」

 ジギルとハイド。裏の顔があるというのは詠子さんの事かもしれない。継母との複雑な軋轢があるからこそ寧々のことも疑ってかかったのだろう。

 推察すると切なくなる。

「あの時、あんたの服を脱がしたのはベテランのおばさんの看護師だよ。オレは裸を見てない。それなのに、いきなり、オレの前で着替えるからさ、オレの心臓がバクバクした。でも、あんたは平気な顔でホットケーキを作ってたよな」

「本当ですか!」

 あの日、そんな素振りを少しも見せなかった。難攻不落の要塞のように冷ややかな佇まいだった。

「あたしの裸を見ても何も反応しないって言ってましたよね」

「ちょっとカッコつけたのさ。オレが言うのも妙だけどさ、よく、オレとの同居に同意したよな」

 今夜、猫の眼みたいな三日月が頼りなく浮かんでいる。微粒子が夜風に溶けるような不思議な空気がシャラランッと漂っている。沈黙も妙に心地いい。

「そうですね……。だけど、ジェリーの存在か大きいかな」

 可哀想なあの子の世話をしたかった。そして、会社に戻りたかった。

「副社長のおかげで秘書に戻れて嬉しいんです」

 すると、儚くて美しいものを引き寄せようとしているかのような顔つきで呟いた。

「あの時、あんた、全裸で朝日を浴びていたよな。ミルクを溶かしたような白い身体のラインが輝いて見えてどきまぎした。マジで鼻血を出しそうなった」

 まさか、そういう目で見られていたとは一ミリも思っていなかった。寧々は少し高揚していた。

「ありがとうございます。身に余る褒め言葉です」

「マジかよ……。つーか、あんた、お人よしだよな。まぁ、そこがいいところなんだけどさ」

 何だろう。こそばゆいような不思議な感覚が漂っている。

 ポッと頬を赤らめたまま寧々は黙り込む。そして、運転する彼の横顔を横目で見つめていると、車は玄関の前で停車した。寧々が降りようとすると、いきなり、彼は寧々の腕を引いた。

 その声が、まっすぐに寧々の心を貫いていく。

「よく聞け。あんたエロくてエモい。だから、今後、卑下するような事は言うなよ。命令だ。今夜みたいに帰りが遅くなる時は迎えに行くから必ず連絡してくれ。明日は休日だ。しっかりと休んでくれ」

「副社長こそ、ちゃんと休んで下さいね。あなたが倒れたら、あたしは泣きますよ」

「そうだよな。あんたは泣き虫だもんな。いい歳して、ほんと、よく泣くよな。世話が焼けるよな」

 馬鹿にしたような言い方をしている。でも、気のせいかもしれないが、彼は照れ臭そうに目元を揺らしている。湿気を帯びて曲がりくねっている無防備な前髪が可愛いくて、ついつい頬が緩んでしまう。彼は、ハンドルに手を添えたまま語っている。

「明日、外泊する。じぃさんの別荘で仲間とワイワイやる。ジェリーのことを頼むよ」

「分かっています。では、おやすみなさい」 

 寧々は先に玄関に入った。鈴木蓮は、明日、山梨の別荘に向かう。きっと、友人達と旅行に出かけるのだろう。そんな風に予想していたのである。

   
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