光王子と月夜のシンデレラ
◇光の章③真夏の臨海学校
青い空、白い雲、透き通った綺麗な海――沖縄!……に来ているはずなのに……
「次の問題。今水面にホテルが映っているけれど、この現象は?」
「い、今宮くん……なんで私、臨海学校に来ているのに勉強しているのでしょうか……」
「想像以上にバ……勉強を頑張らないといけないからだよ」
今バカって言おうとしたよね……ご丁寧にキラキラ笑顔で。
「那都く~ん!大丈夫そうならこっち来て遊ぼうよ!」
「ありがとう。でももう少しね」
「そっか~……元気になったらビーチバレーしようね!」
キラキラ王子の姿でいる今宮くんと私がいるのは、浜辺に設置されたパラソルの救護スペース。
ホテルのプライベートビーチで自由時間!と思ってパーカーを脱ごうとしたら……
「佐倉さん、体調悪そうだよ?パラソル行こうか」
「ひぇ!?ま、全くの健康体ですよ!?」
「ほら、パーカーは着てていいから、行こう」
「う、海が呼んでますぅう……!」
と、勝手に病人扱いをされ、クラスメイトには、「那都くんさすが」とか「優しい~いいな佐倉さん」なんて言われながらここに軟禁されてしまった。
全く優しくないですよ、表のキラキラ顔なんですよ……なんて言う勇気はあるわけもなく。
「人の成績のこととやかく言うつもりはないけど……さすがにあの中間の点数じゃ特待生受からないよ」
「いや、だから私は特待生は……」
だから言っているのだ、私には無理だと。
特待生を目指すと決めたわけではないのに、今宮くんは例のスマホでの勉強連絡はもちろん、私の成績をあげるために、まとめノートを貸してくれたり、抜き打ちで今みたいに問題を出してきたりと色々としてくれている。
それなのにダメダメな私が悪いけれど……
今宮くんは私のためにしてくれているってわかっているけれど……
「おーい!そろそろホテル戻ってー!バーベキューの準備に入るぞ!」
メガホン越しに話す先生の声が聞こえてきて、みんなが一斉にホテルへ戻るのが見える。
沖縄に来て海に入れないなんて……
「私たちも戻りましょうか……」
ダメだなと思いつつも、自分でも自覚するくらい不機嫌を顔に出してしまい、立ち上がる。
すると、今宮くんが私の手首を掴んだ。
「先生、最後に海辺を歩いてから戻ってもいいですか?忘れ物がないか確認もしてきます」
「え、ええ。お願いね」
「次の問題。今水面にホテルが映っているけれど、この現象は?」
「い、今宮くん……なんで私、臨海学校に来ているのに勉強しているのでしょうか……」
「想像以上にバ……勉強を頑張らないといけないからだよ」
今バカって言おうとしたよね……ご丁寧にキラキラ笑顔で。
「那都く~ん!大丈夫そうならこっち来て遊ぼうよ!」
「ありがとう。でももう少しね」
「そっか~……元気になったらビーチバレーしようね!」
キラキラ王子の姿でいる今宮くんと私がいるのは、浜辺に設置されたパラソルの救護スペース。
ホテルのプライベートビーチで自由時間!と思ってパーカーを脱ごうとしたら……
「佐倉さん、体調悪そうだよ?パラソル行こうか」
「ひぇ!?ま、全くの健康体ですよ!?」
「ほら、パーカーは着てていいから、行こう」
「う、海が呼んでますぅう……!」
と、勝手に病人扱いをされ、クラスメイトには、「那都くんさすが」とか「優しい~いいな佐倉さん」なんて言われながらここに軟禁されてしまった。
全く優しくないですよ、表のキラキラ顔なんですよ……なんて言う勇気はあるわけもなく。
「人の成績のこととやかく言うつもりはないけど……さすがにあの中間の点数じゃ特待生受からないよ」
「いや、だから私は特待生は……」
だから言っているのだ、私には無理だと。
特待生を目指すと決めたわけではないのに、今宮くんは例のスマホでの勉強連絡はもちろん、私の成績をあげるために、まとめノートを貸してくれたり、抜き打ちで今みたいに問題を出してきたりと色々としてくれている。
それなのにダメダメな私が悪いけれど……
今宮くんは私のためにしてくれているってわかっているけれど……
「おーい!そろそろホテル戻ってー!バーベキューの準備に入るぞ!」
メガホン越しに話す先生の声が聞こえてきて、みんなが一斉にホテルへ戻るのが見える。
沖縄に来て海に入れないなんて……
「私たちも戻りましょうか……」
ダメだなと思いつつも、自分でも自覚するくらい不機嫌を顔に出してしまい、立ち上がる。
すると、今宮くんが私の手首を掴んだ。
「先生、最後に海辺を歩いてから戻ってもいいですか?忘れ物がないか確認もしてきます」
「え、ええ。お願いね」