光王子と月夜のシンデレラ
目の前には青白く光った水面が揺れている。
月の光と相まって、黒い夜の海がすごく綺麗に輝いている。
「これは……夜光虫かな」
「夜光虫……」
それは何なのか聞きたかったけれど、目の前の景色が綺麗で焼き付けたくて。
もう次の言葉は出てこなかった。
「今宮くん」
「ん?」
「バーベキューの時、ありがとうございました」
「俺は何もしてないよ。佐倉さんが頑張った結果だよ」
「今宮くんが背中を押してくれたから……勇気出せたんです」
「佐倉さんの特技の実力だって」
「今まで……自信のなさから、勝手にみんなと壁があるって思っていました」
「……」
「けど、私が勝手に壁を作っていただけでした。みんなは全然壁なんてなくて受け入れてくれて。気づけたのは、一歩踏み出せたのは今宮くんのおかげです」
「……」
「ずっと……ありがとうございます、今宮くん。私……身の程知らずですけど……特待生、ちゃんと目指そうと思います!」
よしっ!言えた!
バーベキューの時から、ずっと感謝を伝えたかった。そして決意を一番に聞いてほしかった。
今宮くんの反応は特になく、心地よい波音が南国の風と一緒に通り抜ける。
何となく、横浜の波音とは違う気がする。どちらも好きだ。
きっと私は、今のこの景色を、この音をずっと忘れないと思う。
「……この状況でそんなこと言って……覚悟はできてる?」
「え?」
「だから……俺は……」
ザッパーン――
今宮くんが何かを言おうとした時、大きな波が私たちの近くまで来た。
「わぁ!ビックリしましたね」
「……満ち潮だな」
「あっ、そういえばさっき何か言おうとしました?」
「……いや」
今宮くんは結局それ以上は言わず、そのままコテージに戻ろうと、2人で歩き出す。
気づけばさっきまでの胸につっかえている感じはなくなっていた。
そっか、きちんとお礼を言えてなかったからモヤモヤしていたのかな。
スッキリした気分の私を、今宮くんは部屋のベランダまで送ってくれた。
「これから覚悟……しておいてね」
去り際に、なぜか宣戦布告をされた。
これからの勉強のことだろうけれど……モヤモヤが晴れていい気分だから何とか頑張れる気がする。
平凡以下の私だけれど、厳しいってわかっているけれど……今宮くんの夢を諦めさせるわけにはいかない。
この度特待生を目指して頑張ってみようと思います……!
そのまま私は気持ちよく眠りについた。
月の光と相まって、黒い夜の海がすごく綺麗に輝いている。
「これは……夜光虫かな」
「夜光虫……」
それは何なのか聞きたかったけれど、目の前の景色が綺麗で焼き付けたくて。
もう次の言葉は出てこなかった。
「今宮くん」
「ん?」
「バーベキューの時、ありがとうございました」
「俺は何もしてないよ。佐倉さんが頑張った結果だよ」
「今宮くんが背中を押してくれたから……勇気出せたんです」
「佐倉さんの特技の実力だって」
「今まで……自信のなさから、勝手にみんなと壁があるって思っていました」
「……」
「けど、私が勝手に壁を作っていただけでした。みんなは全然壁なんてなくて受け入れてくれて。気づけたのは、一歩踏み出せたのは今宮くんのおかげです」
「……」
「ずっと……ありがとうございます、今宮くん。私……身の程知らずですけど……特待生、ちゃんと目指そうと思います!」
よしっ!言えた!
バーベキューの時から、ずっと感謝を伝えたかった。そして決意を一番に聞いてほしかった。
今宮くんの反応は特になく、心地よい波音が南国の風と一緒に通り抜ける。
何となく、横浜の波音とは違う気がする。どちらも好きだ。
きっと私は、今のこの景色を、この音をずっと忘れないと思う。
「……この状況でそんなこと言って……覚悟はできてる?」
「え?」
「だから……俺は……」
ザッパーン――
今宮くんが何かを言おうとした時、大きな波が私たちの近くまで来た。
「わぁ!ビックリしましたね」
「……満ち潮だな」
「あっ、そういえばさっき何か言おうとしました?」
「……いや」
今宮くんは結局それ以上は言わず、そのままコテージに戻ろうと、2人で歩き出す。
気づけばさっきまでの胸につっかえている感じはなくなっていた。
そっか、きちんとお礼を言えてなかったからモヤモヤしていたのかな。
スッキリした気分の私を、今宮くんは部屋のベランダまで送ってくれた。
「これから覚悟……しておいてね」
去り際に、なぜか宣戦布告をされた。
これからの勉強のことだろうけれど……モヤモヤが晴れていい気分だから何とか頑張れる気がする。
平凡以下の私だけれど、厳しいってわかっているけれど……今宮くんの夢を諦めさせるわけにはいかない。
この度特待生を目指して頑張ってみようと思います……!
そのまま私は気持ちよく眠りについた。