光王子と月夜のシンデレラ
文化祭準備も順調に進み、いよいよ当日。
「あ、あの……みなさんのおかげで今日を迎えられました……!今日は頑張りましょう!そして、みなさんも楽しんで……」
「未桜ちゃん、硬い硬い!」
「俺が言っちゃうよ!俺たちも楽しもうなー!」
「おー!」
ウェイターのみんなはそれぞれのテーマの衣装を着ている。
新菜ちゃんと松永くんは裏方で、動きやすいクラスTシャツがいいとのことだった。
成沢くんはその耳を生かして、呼び込み組。
「佐倉、この衣装どう?」
「執事……!似合っています、かっこいいです!」
「サンキュー」
成沢くんたち呼び込み組は執事で、スーツがピシッと決まっている。
「ねえ、ネクタイ直してくれない?」
「い、今宮くん……自分で出来ますよね?」
「両手ふさがってるから無理」
「置けばいいだけでは……」
なんとなく、このところ今宮くんとの距離が近いというか……学校でも割と素で話している気がする。
「ちょ、ちょっとかがんで……」
「ん」
う……相変わらずイケメンではある。
今宮くんの衣装も執事なのだけれど、衣装係の女子たちが今宮くんに来てほしい装飾を色々と付けたみたいで、本当の王子様というか、騎士様……のように豪華になっている。
近くて……ドキドキする……
心臓がうるさくて、ネクタイを直す手が震えてしまう。
似合ってるし……
「かっこいい……」
「……」
バチっと目が合う。
あれ……もしかして今声に……
「バッチリ出てた」
「な、なんで考えてることわかっ……」
「ふっ、わかりやす」
「で、できましたよ!」
「ん、ありがと」
ネクタイを直し終わると、今宮くんは元の体制に戻り、頭をポンポンしてきた。
いちいち心臓に悪いからやめてほしい。
「その格好……何?」
「恐竜世界の探検家です!恐竜エリアの担当なので!」
他の女子がドレスや浴衣といったきらびやかな衣装の中で、私は白シャツに迷彩柄のベストと短パンという、ザ探検家ファッションだ。
可愛さはないかもしれないけれど、動きやすいし世界観にあっていて気に入っている。
「ふっ、可愛いね」
「あーまたそれ!チャイナドレスの時に違うって言いましたよね」
「いや……ほん」
――ただいまより、開門いたします――
校内放送が流れた。もうすぐ外部の来場者も入ってくる。
「今宮くん、よろしくお願いしますね!」
「……はいはい」
「あ、あの……みなさんのおかげで今日を迎えられました……!今日は頑張りましょう!そして、みなさんも楽しんで……」
「未桜ちゃん、硬い硬い!」
「俺が言っちゃうよ!俺たちも楽しもうなー!」
「おー!」
ウェイターのみんなはそれぞれのテーマの衣装を着ている。
新菜ちゃんと松永くんは裏方で、動きやすいクラスTシャツがいいとのことだった。
成沢くんはその耳を生かして、呼び込み組。
「佐倉、この衣装どう?」
「執事……!似合っています、かっこいいです!」
「サンキュー」
成沢くんたち呼び込み組は執事で、スーツがピシッと決まっている。
「ねえ、ネクタイ直してくれない?」
「い、今宮くん……自分で出来ますよね?」
「両手ふさがってるから無理」
「置けばいいだけでは……」
なんとなく、このところ今宮くんとの距離が近いというか……学校でも割と素で話している気がする。
「ちょ、ちょっとかがんで……」
「ん」
う……相変わらずイケメンではある。
今宮くんの衣装も執事なのだけれど、衣装係の女子たちが今宮くんに来てほしい装飾を色々と付けたみたいで、本当の王子様というか、騎士様……のように豪華になっている。
近くて……ドキドキする……
心臓がうるさくて、ネクタイを直す手が震えてしまう。
似合ってるし……
「かっこいい……」
「……」
バチっと目が合う。
あれ……もしかして今声に……
「バッチリ出てた」
「な、なんで考えてることわかっ……」
「ふっ、わかりやす」
「で、できましたよ!」
「ん、ありがと」
ネクタイを直し終わると、今宮くんは元の体制に戻り、頭をポンポンしてきた。
いちいち心臓に悪いからやめてほしい。
「その格好……何?」
「恐竜世界の探検家です!恐竜エリアの担当なので!」
他の女子がドレスや浴衣といったきらびやかな衣装の中で、私は白シャツに迷彩柄のベストと短パンという、ザ探検家ファッションだ。
可愛さはないかもしれないけれど、動きやすいし世界観にあっていて気に入っている。
「ふっ、可愛いね」
「あーまたそれ!チャイナドレスの時に違うって言いましたよね」
「いや……ほん」
――ただいまより、開門いたします――
校内放送が流れた。もうすぐ外部の来場者も入ってくる。
「今宮くん、よろしくお願いしますね!」
「……はいはい」