初恋が終わらないのは、菖蒲くんのせい
相変わらず微動だにしない菖蒲くんに一応視線を向けてから、おずおずと片手を上げる。
「得意って言えるほどじゃないんですけど、キャッチコピーを作ることだったら、好きなので…」
デザインよりもキャッチコピーを考えるコピーライターの方がやりたいと思ってこの会社に就職したため、私にとってはありがたい話だ。
実績があるわけでもないし、神谷さんや白石さんのように得意と言えるほど自分の力に自信を持っているわけでもないけど、少しはみんなの役に立てるのではないだろうか。
「おっけい。じゃあ初瀬がコピーライターで。あとは菖蒲の役だけど…菖蒲は何か得意なこととかあるか?」
朝倉くんの問いかけに、菖蒲くんは何も答えない。
「今出たことでもいいぞ。二人でやればいいからな」
「…写真」
優しく問いかける朝倉くんに、菖蒲くんがやっと口を開いた。
「写真?」
「写真撮ることなら、得意」
「得意って言えるほどじゃないんですけど、キャッチコピーを作ることだったら、好きなので…」
デザインよりもキャッチコピーを考えるコピーライターの方がやりたいと思ってこの会社に就職したため、私にとってはありがたい話だ。
実績があるわけでもないし、神谷さんや白石さんのように得意と言えるほど自分の力に自信を持っているわけでもないけど、少しはみんなの役に立てるのではないだろうか。
「おっけい。じゃあ初瀬がコピーライターで。あとは菖蒲の役だけど…菖蒲は何か得意なこととかあるか?」
朝倉くんの問いかけに、菖蒲くんは何も答えない。
「今出たことでもいいぞ。二人でやればいいからな」
「…写真」
優しく問いかける朝倉くんに、菖蒲くんがやっと口を開いた。
「写真?」
「写真撮ることなら、得意」