初恋が終わらないのは、菖蒲くんのせい
私も慌てて荷物をまとめて立ち上がりながら、「お疲れ様」とだけ小さな声で三人の後ろ姿に投げかける。
「あ…」
ふと、机の上に置かれたままの写真に気づき、一つにまとめようと手を伸ばす。
さっきはみんなが見ていたから全部は見れていなかったけど、たしかに一つ一つの写真が何気ない風景だけどこだわりのある一枚だということが伝わるほど菖蒲くんの技術が詰まっていた。
そのうちの一枚の写真に釘付けになる。
ピンクのような紫のような色をした夕焼けを背景に、光が反射していて顔は見えないけど、手すりに寄りかかる髪の長い女の人の横顔。
なんだか胸がぎゅっと締め付けられるような、そんな一枚だった。
「ありがとう、まとめてくれて」
ハッと顔を上げると、手が止まってしまっていた私の横から菖蒲くんが写真と封筒を取り上げてくると、素早く鞄の中にしまった。
私と同じで影が薄くて気づかなかったけど、菖蒲くんはまだ残っていたようだ。
「あ、お、お疲れ様…。また明日、ね」
気まずくて逃げるようにそれだけ言い残すと、慌てて鞄を掴んでその場を後にする。
会社を出ながら、自分の不甲斐なさに自然とため息がこぼれる。
「あ…」
ふと、机の上に置かれたままの写真に気づき、一つにまとめようと手を伸ばす。
さっきはみんなが見ていたから全部は見れていなかったけど、たしかに一つ一つの写真が何気ない風景だけどこだわりのある一枚だということが伝わるほど菖蒲くんの技術が詰まっていた。
そのうちの一枚の写真に釘付けになる。
ピンクのような紫のような色をした夕焼けを背景に、光が反射していて顔は見えないけど、手すりに寄りかかる髪の長い女の人の横顔。
なんだか胸がぎゅっと締め付けられるような、そんな一枚だった。
「ありがとう、まとめてくれて」
ハッと顔を上げると、手が止まってしまっていた私の横から菖蒲くんが写真と封筒を取り上げてくると、素早く鞄の中にしまった。
私と同じで影が薄くて気づかなかったけど、菖蒲くんはまだ残っていたようだ。
「あ、お、お疲れ様…。また明日、ね」
気まずくて逃げるようにそれだけ言い残すと、慌てて鞄を掴んでその場を後にする。
会社を出ながら、自分の不甲斐なさに自然とため息がこぼれる。