"Mr&Mrs Ogiwara detective office" 事件簿1
そして2階にはMr&Mrs Ogiwara detective officeがある。

スタッフは圭介、結花を入れて5人の小さな探偵事務所だが、OGグループの紹介や依頼でそこそこ忙しい。

今日も結花は午前中、人探しの結果の報告書を作成しなければならなかった。

そこに電話が入って結花ご指名だったらしくみんなが興味津々で結花の電話を聞いている。

「はい、変わりました。荻原結花です。どういうご用件でしょうか?」

「ええ~っ、あ~昨日の?はい今日ですか?この後午後からなら時間が取れます。1時でいかがでしょうか?はい、わかりました。お名前とご連絡先の電話番号をお願いします。長坂様ですね。では1時にお待ちしています。マンションのエントランスで203と入力して呼び出してください。はい失礼します」

「誰?結花さんのお知り合い?名指しだったよ。」

皆が煩い。ちょうど圭介が帰ってきたので話をする事にした。

「実は昨日歌舞伎の後で、玄関前の大きな看板の陰に隠れて、いちゃいちゃしてるカップルを射殺しそう雰囲気で睨みつけてる女の人がいて、これはちょっと危ないなと思ったので、探偵事務所をやってますので、何かお悩みがあるなら相談に乗りますのでって言って名刺を渡したんだ。そのうちに二人は居なくなってくれたんで、事なきを得たんだけど、本当に尋ねてくるとは思ってなかったから、びっくりした」

「それで今日くるって?」

「うん、1時に予約が入った。所長も同席してくれる?鴻池さんは朝から出かけて戻りが3時になってるから頼めないし…」

一応事務所では圭介と呼びすてではなく所長と呼んでいる。

そのあと少し圭介に昨日の状況を話してお昼になったので、パートの女性松原さんと圭介の3人でお弁当を食べた。

松原さんも自分でお弁当を持ってくるし副所長の鴻池さんも事務所にお昼に居るなら奥様のお弁当を持ってくる。

結花も圭介の分と二つお弁当を作ってくる。

圭介は結花のお弁当が大好きなのだ。だからなるべく昼には帰ってくる。

帰ってこれないときは夜に食べると言うのでその時はメインだけ作ることにしている。

だから無駄にならなくていいので、いつも二つ作ってくるようにしている。

岡田さんが来た次の日はお稲荷さんと太巻きのお弁当になってみんなの手が伸びてくる。

岡田さんのお稲荷さんと太巻きは本当に絶品なのだ。

そういつも胡麻をすりすりしているので、岡田さんは月に2回は必ず来てくれる。
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