13日の日直当番
「汐里ちゃん、おはよう」
少しシワのついたハンカチで顔をふきながら笑顔を見せる。
前髪についた水滴が翔太くんの頬を濡らして滑り落ちた。
「お、おはよう」
なんだか見ちゃいけないものを見てしまった気がして慌てて視線を外す。
「気が付いたんだけど、この世界じゃ僕たちお腹も減らないみたいなんだ」
翔太くんが自分のお腹をさすって言う。
そう言えば昨日のお昼からなにも食べていないのに、全然お腹は空いていない。
お風呂にも入っていないけれど、髪の毛がベタつくようなこともなかった。
それでも少しはスッキリしたくて翔太くんと同じように手洗い場で顔を洗った。
寝起きのボーッとした頭が幾分ハッキリしてくる。
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