13日の日直当番
城崎さんが怯えた声を漏らして男の腕にすがりつく。
「はぁ? そんなわけ――」
男が言い終わる前にテーブルの上にあったお菓子の空袋を床に落とした。
「翔太くんも!」
言うと翔太くんがはじかれたようにカーテンを揺らした。
「なんなんだこれ」
「お兄ちゃん怖いよ」
怯えているけれど、この程度じゃ相手になにも伝わらない。
玉井春香さんが経験した恐怖はこれくらいで済むものじゃない。
だけど私たちが触れるものには限界がある。
椅子を持ち上げようと思ったけれど、少し空中に浮いただけでそれ以上持ち上げることはできなかった。
「汐里ちゃん、こっちだ!」
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