13日の日直当番
「あと1分……」
翔太くんファンの叫びとヤヨイちゃんの呟きがかぶさった。
あと1分。
その言葉に私の心臓が跳ね上がる。
そんな、嘘でしょう?
黙とう時間は1分とルールで決まっている。
だとしたら、もう……。
「みんなごめん!」
そんな声が聞こえてきて廊下へ視線を向けると開け放たれたドアの向こう側に翔太くんの姿が見えた。
右手に包帯を巻いているのが痛々しく見える。
「保健室に寄ってて、それで」
説明しながら教室に入ってくる翔太くんが掛け時計に視線を向ける。
そして言葉が出なくなった。
大きく見開かれた目が見ていたのは、休憩時間が残り30秒になった長針だった。
「うそ、間に合わなかった?」
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