傷ついた王子は森の魔女に癒される
でもさすがに料理中に抱きついたら邪魔だろうな……と思っていると、リリアナの方から話しかけてきた。
「あ、あのっ、今日はとても天気がいいですから、お外で食べましょうか!」
***
小さなテーブルを外へと運び出す。続けて二脚の椅子を運んでいると、リリアナは可愛らしい小花柄のテーブルクロスを広げていた。
ふたりで一緒に台所へと戻り、鍋と食器を運び出す。キャベツ煮込みの芳ばしい香りが食欲を刺激する。
互いに席に着き、目を見合わせて微笑み合う。
「ありがとうリリアナ。朝からこんなにおいしそうな料理を作ってくれて」
「お口に合うといいんですけど」
「君の料理はなんだっておいしいさ。それに……こうして君と一緒に食べられることが、なによりもうれしい」
「はい! 私もとってもうれしいです!」
黒パンをちぎってキャベツスープに浸し、口に放り込む。
よく煮込まれた野菜やハーブの味が心に染み渡る。
料理のおいしさを堪能する中、ふと裏の畑の光景を思い出した。
「そういえば……あのキャベツはなかなか減らないものだな」
「そうですね。葉っぱ一枚だけでもたくさんお料理作れちゃいますし」
「僕があんなに大きくしてしまったのだから、責任をもって食べきらないとな」
「傷まないように魔法を掛けておいたので、ゆっくり食べていきましょう」
「ああ」
そう、ゆっくりと。なぜなら僕らには、人とは比べものにならないくらいの長い時間があるから。
なんて幸せなんだろう――!
涼やかな朝の風が頬を撫でていく。その心地よさすら自分たちを祝福してくれているかのようだった。
空を仰ぎ、魔女の家を取り囲む森の木々を眺める。これからも、どうか僕らを見守っておくれ。
と胸の内で呼びかけながら、茶に口を付ける。次の瞬間。
「あ、あのっ、今日はとても天気がいいですから、お外で食べましょうか!」
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小さなテーブルを外へと運び出す。続けて二脚の椅子を運んでいると、リリアナは可愛らしい小花柄のテーブルクロスを広げていた。
ふたりで一緒に台所へと戻り、鍋と食器を運び出す。キャベツ煮込みの芳ばしい香りが食欲を刺激する。
互いに席に着き、目を見合わせて微笑み合う。
「ありがとうリリアナ。朝からこんなにおいしそうな料理を作ってくれて」
「お口に合うといいんですけど」
「君の料理はなんだっておいしいさ。それに……こうして君と一緒に食べられることが、なによりもうれしい」
「はい! 私もとってもうれしいです!」
黒パンをちぎってキャベツスープに浸し、口に放り込む。
よく煮込まれた野菜やハーブの味が心に染み渡る。
料理のおいしさを堪能する中、ふと裏の畑の光景を思い出した。
「そういえば……あのキャベツはなかなか減らないものだな」
「そうですね。葉っぱ一枚だけでもたくさんお料理作れちゃいますし」
「僕があんなに大きくしてしまったのだから、責任をもって食べきらないとな」
「傷まないように魔法を掛けておいたので、ゆっくり食べていきましょう」
「ああ」
そう、ゆっくりと。なぜなら僕らには、人とは比べものにならないくらいの長い時間があるから。
なんて幸せなんだろう――!
涼やかな朝の風が頬を撫でていく。その心地よさすら自分たちを祝福してくれているかのようだった。
空を仰ぎ、魔女の家を取り囲む森の木々を眺める。これからも、どうか僕らを見守っておくれ。
と胸の内で呼びかけながら、茶に口を付ける。次の瞬間。