傷ついた王子は森の魔女に癒される
「ファリエルさん、お手伝いありがとうございました! お夕飯、ちゃちゃっと作りますんでゆっくり休んでてくださいね!」
「……すまない、お言葉に甘えさせてもらう」
リリアナが大きな葉を切り始めたのを横目に見ながら台所をあとにする。
すっかり自分用と化しているベッドに腰を下ろした途端、眠気が込み上げてきた。
食欲がないとか言っている場合じゃないな。リリアナの手料理をいただいて体力を取り戻さなくては。一刻も早く、彼女の役に立てるように――。
そう思ったのを最後に、記憶が途切れた。
「……さん、ファリエルさん。お夕飯、できましたよ」
優しい呼びかけに意識が浮上する。その途端、おいしそうな香りが漂ってきた。
ファリエルは、座った姿勢で眠ってしまっていた。
重いまぶたを開く。膝に手を突いたリリアナが顔を覗き込んできていた。
アクアブルーの目は、少し申し訳なさそうな表情を浮かべていた。
「起こしちゃってごめんなさい。あったかいうちに食べてもらいたくて」
「いや。起こしてもらえて助かった。ありがたくいただこう」
リリアナの手製の料理を食べ始める。キャベツはどれもよく煮込まれていて柔らかい。
久しぶりの食事であっても食べやすかった。そこまで気を遣ってくれたのかもしれない。
多少は大味になるとリリアナは言っていたが、キャベツの甘みはしっかり感じられた。干し肉の旨味が様々なハーブで引き立てられている。
夢中で食べていると、おそるおそる尋ねてくる声が聞こえてきた。
「……すまない、お言葉に甘えさせてもらう」
リリアナが大きな葉を切り始めたのを横目に見ながら台所をあとにする。
すっかり自分用と化しているベッドに腰を下ろした途端、眠気が込み上げてきた。
食欲がないとか言っている場合じゃないな。リリアナの手料理をいただいて体力を取り戻さなくては。一刻も早く、彼女の役に立てるように――。
そう思ったのを最後に、記憶が途切れた。
「……さん、ファリエルさん。お夕飯、できましたよ」
優しい呼びかけに意識が浮上する。その途端、おいしそうな香りが漂ってきた。
ファリエルは、座った姿勢で眠ってしまっていた。
重いまぶたを開く。膝に手を突いたリリアナが顔を覗き込んできていた。
アクアブルーの目は、少し申し訳なさそうな表情を浮かべていた。
「起こしちゃってごめんなさい。あったかいうちに食べてもらいたくて」
「いや。起こしてもらえて助かった。ありがたくいただこう」
リリアナの手製の料理を食べ始める。キャベツはどれもよく煮込まれていて柔らかい。
久しぶりの食事であっても食べやすかった。そこまで気を遣ってくれたのかもしれない。
多少は大味になるとリリアナは言っていたが、キャベツの甘みはしっかり感じられた。干し肉の旨味が様々なハーブで引き立てられている。
夢中で食べていると、おそるおそる尋ねてくる声が聞こえてきた。