傷ついた王子は森の魔女に癒される
「では改めまして……。今日は剣を買いに来ました。昨晩、魔物に襲われてしまいまして。なにぶん急なことで、剣を投げつけなければ逃げられなくて。鞘まで折られてしまったし……。こんな情けない騎士ではありますが、新たな剣を見繕ってはもらえませんでしょうか」
「ああ、そりゃ災難だったな。魔物なんて、ここいらじゃ滅多に見かけないんだが……」
腕組みした店主がうなり出す。
――しまった。作り話が不自然だったか?
そういえば、リリアナと話したときも『魔物はすぐに魔女の森に逃げ込む』と話していた。
今さら発言は取り消せない。
するとリリアナが口を挟んできた。
「彼女はボクを守るために、精一杯がんばってくれたんだ」
「なるほどな。坊ちゃんは見たところ、剣なんて持ったことないって感じだもんな」
「ああ。彼女には、いつも世話になっている」
「恐れ入ります、リオルド様」
主人に向かって頭を下げてみせる。
顔を上げた途端、まばたきの増えたリリアナが不安そうにこちらを見ていた。
大丈夫、ちゃんと演技できているから――安心させるように微笑んでみせる。
笑顔のまま、店主に視線を戻す。
すると店主はなぜか顔を赤らめて、でれっとだらしない笑みを浮かべた。
「ああ、そりゃ災難だったな。魔物なんて、ここいらじゃ滅多に見かけないんだが……」
腕組みした店主がうなり出す。
――しまった。作り話が不自然だったか?
そういえば、リリアナと話したときも『魔物はすぐに魔女の森に逃げ込む』と話していた。
今さら発言は取り消せない。
するとリリアナが口を挟んできた。
「彼女はボクを守るために、精一杯がんばってくれたんだ」
「なるほどな。坊ちゃんは見たところ、剣なんて持ったことないって感じだもんな」
「ああ。彼女には、いつも世話になっている」
「恐れ入ります、リオルド様」
主人に向かって頭を下げてみせる。
顔を上げた途端、まばたきの増えたリリアナが不安そうにこちらを見ていた。
大丈夫、ちゃんと演技できているから――安心させるように微笑んでみせる。
笑顔のまま、店主に視線を戻す。
すると店主はなぜか顔を赤らめて、でれっとだらしない笑みを浮かべた。