キスしない約束の恋
第13話 知らない顔
――お前だから。
その言葉が、頭から離れない。
帰ってからも。
ずっと。
「……」
ベッドに座ったまま。
ぼんやり考える。
違う。
そんなはずない。
あの人は。
そういう人だから。
でも。
「……っ」
胸が、苦しい。
次の日。
教室に入ると。
ざわっと空気が揺れる。
「ねえ、見た?」
「昨日、神崎くん」
「また女といたよ」
「……え」
一瞬、思考が止まる。
「やっぱりねー」
「変わるわけないじゃん」
笑い声。
胸が、ざくっと痛む。
教室の後ろを見る。
神崎くん。
普通に、座っている。
何もなかったみたいに。
「……」
わからない。
どっちが本当なのか。
昨日の言葉?
それとも。
今の噂?
そのとき。
「神崎くん」
声。
振り向くと。
昨日の、先輩。
近づいてくる。
そして。
自然に。
腕に触れる。
「今日、放課後空いてる?」
「……」
神崎くんが、少しだけ顔をしかめる。
「用事ある」
短く答える。
「えー」
でも。
完全には離れない。
距離が、近いまま。
その光景を。
見てしまう。
「……っ」
胸が、痛い。
苦しい。
でも。
何も言えない。
関係ないから。
私は。
「……やっぱり」
小さく呟く。
「そういう人」
自分に言い聞かせる。
でも。
納得できない。
感情が、追いつかない。
そのとき。
ふっと、目が合う。
神崎くんと。
一瞬。
ほんの一瞬だけ。
何かを言いたそうな顔。
でも。
すぐに逸らされる。
――その距離が。
遠く感じた。
近づいたはずなのに。
どうして。
こんなに。
苦しいのか。
わからなかった。
ただ。
この気持ちが。
もう。
ただの“軽蔑”じゃないことだけは。
はっきりしていた。
その言葉が、頭から離れない。
帰ってからも。
ずっと。
「……」
ベッドに座ったまま。
ぼんやり考える。
違う。
そんなはずない。
あの人は。
そういう人だから。
でも。
「……っ」
胸が、苦しい。
次の日。
教室に入ると。
ざわっと空気が揺れる。
「ねえ、見た?」
「昨日、神崎くん」
「また女といたよ」
「……え」
一瞬、思考が止まる。
「やっぱりねー」
「変わるわけないじゃん」
笑い声。
胸が、ざくっと痛む。
教室の後ろを見る。
神崎くん。
普通に、座っている。
何もなかったみたいに。
「……」
わからない。
どっちが本当なのか。
昨日の言葉?
それとも。
今の噂?
そのとき。
「神崎くん」
声。
振り向くと。
昨日の、先輩。
近づいてくる。
そして。
自然に。
腕に触れる。
「今日、放課後空いてる?」
「……」
神崎くんが、少しだけ顔をしかめる。
「用事ある」
短く答える。
「えー」
でも。
完全には離れない。
距離が、近いまま。
その光景を。
見てしまう。
「……っ」
胸が、痛い。
苦しい。
でも。
何も言えない。
関係ないから。
私は。
「……やっぱり」
小さく呟く。
「そういう人」
自分に言い聞かせる。
でも。
納得できない。
感情が、追いつかない。
そのとき。
ふっと、目が合う。
神崎くんと。
一瞬。
ほんの一瞬だけ。
何かを言いたそうな顔。
でも。
すぐに逸らされる。
――その距離が。
遠く感じた。
近づいたはずなのに。
どうして。
こんなに。
苦しいのか。
わからなかった。
ただ。
この気持ちが。
もう。
ただの“軽蔑”じゃないことだけは。
はっきりしていた。