悪魔くんの天使ちゃん
威圧された周りは動けない。

俺の心臓はどくどくと速く脈打ち、沸騰しているかのように熱い血液が廻っているのがわかった。


「お前はろくな友達もいなけりゃ、親もいない。お前を心配する人はいないんだよ。」

だからさ、と奴らは楽しそうに嗤った。

「別にお前を怪我させようが殴ろうが、なんの問題もないと思わないか?」




“もう大丈だよ。これからよろしくね”

暖かい笑顔で迎え入れてくれた清水夫婦が、脳裏によぎる。


「…ちがう」
「あ?」

手が震えた。震えるけどその手で胸ぐらをつかむ手を掴み返した。

伝われ。

伝われよ…!!


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