悪魔くんの天使ちゃん
◆◆◆

懐かしい夢を見た。

そうだ。

あれからどんどん荒れていったんだけ。

まあ、そのおかげで椿さんと出会えたんだけど。

「……くん」


誰かが呼んでいる。

もう少しだけ。

「……みずくん」

もう少しだけ夢を見ていたい。




「清水くん」




「はっ」


一気に目が覚めた。

昼休みの保健室。

先生の雑用を手伝って、それから…。

「すみません!俺、寝てましたか」

「問題ありませんよ。仕事は全部終わりましたからね」

ここ日当たりいいですよねーと先生が笑う。

恥ずかしい。

「頑張ってくれた清水くんにはご褒美をあげましょう」

ほら、と差し出されたのは、長方形の紙切れ。

これは、


「水族館のチケット?」


「はい。知り合いからいただいたものがちょうど余ってましてね。
二枚あるので美原さんと行ってきてはいかがですか」

先生はファイト!というように親指を立てた。

「き、木下先生……!」

ジジイだなんて思ってすみませんでした!!


俺は先生に頭を下げ、チケットを片手に保健室を後にした。
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