履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜

「そうだよな、万珠がアランと部屋を出た時に業務提携の話をさせてもらったら前向きになったんだ、社長としても老舗の会社名を絶やすのは嫌だったんだろう」

「あっ、吸収合併になると…」

「そうなんだ、買収だけも考えたんだが…欲を言えばフランスにもcuteを広めたかったんだが、みんなに急がなくてもいいと言われ、いい所だけをこれから伸ばしていこうと話をした」

「はい、アランさんも不安がってました多分自分の代で潰してはと思ってたのでしょう」

「それで俺は商談が終われば万珠と、その…付き合いたいと思っていて…」

慧介が照れて万珠から視線を反らせる。

「えっ、本当に?」

「本当だ、万珠の履歴書の写真を見た時から顔がタイプすぎて可愛いと思っていて…あー、恥ずかしいんだが」

慧介は万珠に背をむける。

「でも当初の予定と違ったからどうしようかずっと食事中も悩んでてさ」

「万珠は1年くらい待つのかと勝手に思ってた」

「俺はちゃんとした告白をしたことがなくて…どう言えばいいか迷っていてさ」

万珠は慧介の背中に腕を回して抱きついた。

「慧くん、大好き!」

慧介は振り返って万珠を抱きしめ直した。

「俺も大好き…いや好きは結構簡単に今まで言ってきたし軽いよな」

「そうなの?好きじゃダメなの?」

万珠は慧介を見上げた。

慧介は万珠の頬を手のひらで挟む。

「万珠、俺と結婚を前提につきあって欲しいんだ」

「結婚…もちろん!」

ニコッと笑った万珠が可愛くて、慧介はキスを落とした。

角度を変えながら何度も何度も…

他の観光客から指笛を鳴らされてエッフェル塔の前ということに気づきキスを止める。

「外だったな…悪い」

「ホテルへ帰ろうよ」

万珠は慧介にピッタリひっついて歩き出しホテルに到着した。
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