履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
ついに!
慧介は大きく深呼吸をする。
「万珠」
「はい」
「俺の中では実は今日の商談の結果は思っていた結果じゃなかったんだ」
だから笑顔がなかったのか…
万珠は契約書は見てないからわからないけれども、聞こえてきた電話だと安達さんのおかげって…
「少し俺の話をしてもいいか?」
「はい」
「俺の父親はデパコスのTu es belle(トゥ・エ・ベル)の社長だ、兄貴もいるから跡継ぎは兄貴なんだが俺も大学を出て入社するものと思っていたが大学の仲間とふとコスメの話が出た時に女性2人が学生でも手軽に買えるコスメがあったらねと話していたんだ」
万珠は頷いていた。
安達さんと菅野さんね
「じゃあ自分らで作ってみようと親父の会社の工場も5人で何度も出向き、何とか1つ製品を完成させて起業したcuteだ」
「はい」
「まだ親父の会社には全然敵わないが俺の起業を助けてくれたのは親父の会社なのは間違いない、ある日、兄貴からフランスの会社で気になる所があると…それがjolie fille(ジョリ・フィーユ)でこの1年間は調べて、勉強して…吸収合併をしようと思ったんだ」
「吸収合併?」
「そうだ、フランスの技術は高いし、親父の会社と俺の会社に得るものがあると思っていたが、何度話しても進まない、今回椿さんと話をたくさんさせてもらった結果フランス人と日本人の働き方の違いが凄く気になってな、夜に上層部とテレビ会議をしていた」
少し涼しい夜風が吹いて慧介は自分の服を万珠にかけた。
「ありがとう」
「万珠も感じたと思うがアランを見るとやる気のなさが目に見えてわかる、でもフランスはそういう風習なのだそうだ、最終安達が吸収合併は諦めて、業務提携にして、ゆっくり進めてみればと会議で話して決まったんだ」
「…はい」
「難しいか?(笑)」
「何となくとしか…すみません」