履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜

「すみません、また改めてcuteの商品を持って店の方に行きますね」

「そうしていただけると助かります」

そう言うと怜央は片付けを始めた。

「白鳥」
「はい?」

「飯でも食いに行くか?」
「いいんですか?」

「いいから誘ってる」
「行きます!お腹空きました」

「よし、じゃあ挨拶してくるからスタジオの外で待ってろな」
「はい」

万珠はスタッフにお疲れ様でしたーと元気よくスタジオを出た。

スマホを見ながら待っていると、慧介が出てきて万珠に声をかける。

「お待たせ」

万珠はスマホをバックに入れた。

「白鳥は電車で来たのか?」
「はい」

「俺も今日は電車だ、何か食べたいものはあるか?」
「お肉!」と言うと万珠のお腹がぐぅと鳴る。

「あっ…へへっ、朝から何も食べてなくて」
「朝から?」

「はい、昼まで寝ちゃって支度してきたので」
「それでもコンビニで何か買えるだろ」

「そうなんですけど、休みの日ってついダラダラしちゃって」

「わからんでもないが…肉か…焼肉?鉄板焼き?」
「焼肉で(笑)」

慧介はスマホで予約を入れ、2人は電車に乗った。

電車に揺られながら万珠は慧介に聞く。

「社長は電車とか使わないんじゃないですか?運転手付きとか…」

「いや、その時によってかな、今日はスタジオが駅近だったし、運転手はいない」

「へぇ、意外です」

「自分が運転するからな」

「なるほど」

表参道に到着して2人は駅から歩いて行く。
< 13 / 158 >

この作品をシェア

pagetop