履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
「会社にもそのメイクで来いよ、結構気に入った、俺は」
「自分で出来ますかねぇ(笑)」
「cuteの商品で出来ないか?やっぱり流行りにのらないとな」
「教えてもらえば出来るかもです、でも最近肌の調子が悪くて今日は結構塗ってもらったので…」
「無理は言わないが」
「ぷっ」
「何だ?」
「社長って小悪魔メイクが好きなんですね、何か秘密を知っちゃったようで」
「そ、それは白鳥に似合ってたからで、服装も好みではあるが…」
「ふふっ」
万珠は楽しそうに笑っている。
「白鳥さぁ、入社したばかりで隣に社長がいるのに物怖じしないんだな」
「えっ?だって今はcuteの仕事中じゃないですから(笑)」
ふふっと万珠はまた笑顔になる。
スタジオに戻りメイク室にいた怜央に慧介は話しかけた。
「怜央さん、この子のメイクってcuteの商品で出来ますかね?」
「cute?」
「はい、プチプラコスメなんです、俺の会社の商品なんですよ」
「今日は韓国コスメを使ったんですが、メイクを落としてもよければ、でも商品はないんですよね」
慧介は万珠を見た。
「俺にスッピン見せれるか?」
「え〜」
明らかに嫌そうな顔をする万珠。
「そもそも万珠ってcuteのコスメ持ってないので…」
「はぁ?」
「だって…」
「よくcuteを受けたな」
「ちゃんと正直に言いましたよ、これから知っていきますって!」
「あー、何か三浦から報告あったな、1人使ってない人がいたと、白鳥の事だったのか」
慧介は自分が万珠の履歴書を見て気に入って内定を出した事は言えなかった。
「そうですね、やっぱり私1人だったんだ」
「そうだ、まあそういう人がいても面白いと俺は思っていたがな」
「万珠は面白い対象なんですね」
「いや、違うが…」
「あの…どうしますか?」
2人の会話を聞き入っていた怜央が話しかけてきた。