履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
すっと隣に美紅が座ってきた。
「声をかけられない雰囲気だったからさ」
「あー、ごめん」
「生島くんの気持ちには気づいてた?」
「なんとなく?かな」
「万珠はたくさん告白されてきたでしょ?」
「うーん、まぁ、たくさんと言えるかどうかわかんないけど」
「自分の事を好きだなってわかるもの?」
万珠は上を向いた。
「万珠ね、好きになってもらいたい活動をしてたのね」
「活動?」
万珠はスマホから地下アイドル時代の写真を美紅に見せた。
「アイドル?」
「そう、地下アイドルなんだけど恋愛禁止だったの、だから相手の気持ちもわかるんだけど必要以上には距離を取らなくちゃいけなくて、男性に気持ちが向かないというか…」
「女性が好きとかそういう事じゃないよね?」
「あっ(笑)うん、今は好きな人がいて…」
万珠は言いかけていたが面白くて笑ってしまった。
「……アイドルの時の癖でいい顔をしてしまうというか…笑顔が大事だから色々誤解もされるとはわかっているんだけどね」
「まあ、私も男にいい顔してんだろうなって万珠の事は思ってたわ」
「ひどい(笑)」
「もうそれはないよ」
「ありがとう」
「あと、動画よかったよ」
「一応モデルですから(笑)」
「そうなんだー、もしかして社長も?」
「うん、一緒に仕事したことある(笑)」
万珠はNUAGE(ニュアージュ)のホームページを見せた。
「綺麗〜」
「ふふっ」
素敵だったよと言ってくれて美紅は席を離れた。
仕事が終わり生島くんの事と美紅にアイドルだった事を打ち明けた事を慧介に報告した。
「黙ってるのしんどいか?」
「大丈夫だよ、こうやって一緒にいれるもん…ん〜好き、ちゅっ」
寝室にお姫様抱っこをしてくれて抱き合った。