履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
いよいよ
撮影の日、慧介の事務所からカメラマンを手配してもらい、コンセプトと三浦が作った動画を見てもらった。
カメラマンさんの意見も取り入れて、商品から撮っていく。
ビデオカメラに変えて慧介と万珠のデート前の支度を別々に撮り、最後に香水を選ぶシーンを撮影すると終了した。
「ちょっと2人で並んで撮りたいかな」
カメラマンさんが言ったので2人で並んで写真を撮影した。
見つめ合うシーンや照れるシーン、慧介が軽く頭ポンをするシーン、2人が笑っているシーン、恋人繋ぎをするシーンなど
立ち会っていた三浦にカメラマンさんは最後にこの中からどれかを会社名と一緒にアップする事を提案してくれた。
『お疲れ様でしたー』
撮影は終わり、解散する事に…カメラマンさんからデータを受け取り三浦はシステム課に持ち帰った。
cuteのシステム課には動画を作れる人材が何名かいる。
各店舗にはスクリーンがあり商品紹介などを営業時間は流しているのだ。
撮影された作品を見てみるとみんな驚いていた。
「ちゃんとモデルだ…かっけ〜」
「会社と顔が違うな」
「いいものにしなきゃな」
新商品の口紅と香水の2人の初デートの動画が完成して社内の各々のパソコンで見れるようにデータを送信した。
万珠がいつものようにフリースペースでおにぎりを食べていると動画を見た人がよかったよと声をかけてくれる。
隣に生島くんが座った。
「万珠が超可愛かった」
「ふふっ、ありがとう」
「なんか悔しいけど、俺、万珠の事を結構考えてるかもしれない…」
「ん?」
「多分好きなんだと思う…」
「えーっとそういう事って今、ここで言う話なのかな?」
「うん、この気持ちが本気にならないように軽く言ってみた、同期として、友達としての関係を崩したくない方が強くてさ」
なるほどね…
「万珠は好きな人がいるよな?」
「………うん、ごめん」
「また普通に声かけるわ、じゃあな」
生島くんはそう言うと去っていった。