履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜

カメラは万珠を向いた。

「万珠は、実は売れない地下アイドルでした、それから広告モデルをしていましたが副業のモデルで偶然慧くんとお仕事があり、運命の人だと思いました(笑)凄く優しい人です」

カメラは2人を映した。

「お互いの立場を考えて付き合っている事は言えませんでしたが、付き合って今日で1年です、パリでプロポーズをしました」

拍手が再びおこった。

「まだまだ未熟な自分ですがみんなの若い力がcuteには必要です、一緒に頑張っていきましょう、本日はありがとうございました、びっくりしたが(笑)」

「皆さん、もう一度盛大な拍手を」と三浦が言うと会議室からは「せーの」と安達が言い、

『おめでとうございます!』と声を揃えてお祝いの言葉をくれた。

「ありがとうー、あと、三浦ももうすぐパパだ」

「社長!!私の事はいいんです」

「ドッキリなんかするからだよ、バラしてやった(笑)」

「そ、それでは中継は終わります、失礼しました」

カメラを切った。

「恭汰、よく思いついたな」

宗介が持っていたリュックは送信機だった。

「調べたよ、システムにも聞いて、社長が身内だけでするとかいうし、仕事としてウェディングモデルも入れてるって言うしさ」

「慧介らしい、欲張り(笑)」

「そんな社長に振り回される俺の身にもなってみろ、お前の弟は本当に(笑)」

「慧介には恭汰が必要なんだよ、末っ子気質だ、仕方ない」


「はい、お2人目線こっちにお願いします、はい、笑顔も、はい、いいですねー」

いつの間にかウェディングフォト用にカメラマンさんが撮影をしていた。

「記念にお2人のキスもいただきましょうか」

「恥ずかしい…親いるのに」

「仕事だ…」

慧くんの顔が近づき口唇を重ねた。

シャッター音が聞こえるが慧介は万珠のウエストを引き寄せる。

「OKです」

お互い目を合わせて照れながら笑いあった。

「万珠、大好きだよ」

「万珠もだよ、万珠を見つけてくれてありがとうね」

「お疲れ様でしたー9月の結婚情報雑誌の表紙予定です、まだ予定ですが、よろしくお願いします」

そう言うと会場から出ていった。

「楓珠、パパとママをお願いね、明日食事しましょ」

「OK」

親族同士挨拶をして解散になった。
< 157 / 158 >

この作品をシェア

pagetop