履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
それから万珠は4月で退社する事になり、3月末から有給消化に入っている。
4月から秘書課はなくなり三浦は専務に昇格、秘書はつけない事に変更された。
4月の沖縄撮影も順調に終え、4月最後の日に挨拶のため出社した。
3月最後でもよかったが次の日の入社式の準備で忙しくしていたので4月にしたのだ。
沖縄からのお土産を配り挨拶回りをしていく万珠は㈱cuteを1年で退職した。
万珠のモデルの仕事は順調で、放送された飲料水のCMは好評でモデルの仕事も入るようになり、本格的にモデル1本に絞った。
そして6月の大安の日
慧介と万珠の身内だけの簡単な結婚式が行われた。
ヘアメイクは慧介は爽平さんにお願いし、万珠は怜央さんに、真綾は友達として呼んだ。
実は平日に行い、会社からは三浦さんだけ出席、ビデオカメラを手に何故かリュックを背負っている。
宗介がリュックを持ち、三浦のカメラが万珠達を映した。
「社員の皆さん、三浦です」
「えっ?」
慧介と万珠はびっくりした。
社員は副社長の指示で会議室に集められていた。
モバイル中継という形で三浦の発案だった。
「本日社長の緑川慧介さんと元社員、今はモデルの白鳥万珠さんの結婚式が行われました」
会議室からは拍手がおこった。
「社長、ひと言どうぞ」
カメラは慧介にむけられた。
「まさかの中継(笑)えー、皆さん本日緑川慧介は白鳥万珠さんと結婚しました。実は万珠の履歴書の写真を見た時から一目惚れでした」
「ウォー」と会議室は盛り上がっていた。
「万珠を秘書にした事は半分は自分の欲で…しかし語学が堪能の万珠は去年パリでの商談も頑張ってくれて自分の選択は間違ってなかったと思います」