履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜
万珠はピザを手に取って再び食べ始めた。
「うん、美味し…」
慧介はサイドメニューを取り、レンジで温めてきてくれた。
「ありがとうございます、オニオンリング大好きなんだー」
口に入れるともぐもぐと食べ始めた。
冷蔵庫からビールも出てきて2人は2杯目の乾杯をした。
「ビールあるなら頼まなくても…」
「冷やしてなかったんだよ、帰ってから入れた」
「なるほど…です」
慧介のスマホが鳴り、立ち上がり寝室に入っていく。
「何?恭太さん(笑)」
「何って電話した理由はわかるでしょ」
「スケジュール見るの早いね(笑)」
「当たり前です!勝手に白鳥さんを連れていくなんて私にひと言あってもいいでしょう」
「いや、偶然なんだよ、実家にパスポートを取りに週末に帰るって聞いたし、俺の出張も夕方に予定が入ったんだ」
「全く〜」
「まあ、とりあえず経験だよ、心配するな、一緒には泊まらないから」
「本当ですか?」
「ああ、白鳥は実家に泊まるらしいから」
「じゃあ明日は出張届けの申請の仕方を教えます」
「頼んだ(笑)」
電話を切るとパタパタとスリッパの足音が聞こえた。
寝室から出て
「万珠?」と声をかける。
リビングに行くと万珠の姿はなかった。
「ん?トイレか?」
「万珠ー」
「はーい」
お風呂場から声がしてドアを開けると下着姿の万珠がいた。
「な、何でドアを開けるんですか!」
「呼んで返事をしたから来たんだが」
「返事はしたけど来なくていいです!乾燥機の音がしたので服を着替えようと思って」
慧介は乾燥機を見た。
「万珠、服を脱ぐのが早かったな」
「えっ?」
「あと10分だ」
「でも…」
「この洗濯機はな、終了予告10分前に音が鳴るように設定してあるんだ」
「そんなのあるんですか?」
万珠は洗濯機を見るとまだ止まってなかった。