履歴書からの一目惚れ〜若き社長は小悪魔メイクがお気に入り〜

「俺は別に見られても全然いいけど?」

「悪く言われるのは万珠じゃん」

「俺といるのが悪い事か?」

「そういう事じゃないけど…っ…同期にも無視されてるし、同期会だってわざと万珠が出張の時にやるって…」

「同期会か…そんなに行きたいなら出張をやめるか?」

万珠はびっくりした。

「そんな、同期会くらいで出張はやめないよ、仕事だもん」

「そう、所詮同期会くらいで…なんだよ、万珠はかまってちゃんだよな」

「だって…万珠は何もしてないのに」

「万珠が小悪魔っぽいから女性は万珠が男に媚びを売ってるように感じるんだろ」

「小悪魔なんて慧くんに言われたくらいだよ」

「万珠は可愛いよ、誰にも渡さねぇけどな、俺がいる、同期は気にするな」

「うん…」

万珠は頷いた。

「話は変わるけど」

社長が立って買ってきたお菓子と抹茶の缶を出した。

「今日の客は抹茶が好きなんだ、羊羹と練り切りのお菓子を買ってきたんだが」

「えっ!ダメじゃん」

「お湯入れるだけでいいって」

「味が全然違うよ、抹茶茶碗と茶筅は最低欲しい所」

「安達が茶道の道具がないからこれでいいんじゃないのって」

「万珠が今から買ってくる!」

「大丈夫か?」

「近くにあるよね」

「この店で練り切りを買った、混ぜるものも確かあったと思う」

「はい、行ってきます!(笑)」

「万珠、金」

慧介は急いで財布を渡した。

ノックがあり、三浦が入ってきた。

「白鳥さんは?」

「抹茶道具を買いに走ってる(笑)」

「簡単に済ますのではなかったんですか?」

「ダメらしい(笑)」

「それでは先に第1会議室に案内して、話が終わってから社長室でゆっくりお茶をいただきましょうかね」

「そうだな」

「受付に社長が降りるまで待っていてもらうように言っておきます」

「頼んだ」
< 83 / 158 >

この作品をシェア

pagetop