藤木部長にロックオン〜あの子のハートビームから逃げられない〜
少し休憩しようと、一区切りついたところで俺は皆に声をかける。
「何か飲み物を買ってくる。リクエストはあるか?」
「いいえー、お気遣いなく」
そう言われて、俺は人数だけ確認したあと自動販売機に向かった。
「藤木部長、私もまいります」
会議室を出ると、片瀬くるみがついてきた。
「ありがとう、半分持ってくれると助かる」
「はい」
二人で休憩室に行き、缶コーヒーやミルクティーなどを数本買う。
「これだけ持ってくれるか? あとは俺が」
そう言って片瀬くるみに缶コーヒーを数本渡したところで、「あれ、藤木?」と後ろから声をかけられた。
振り返ると、同期の経理課長の野島が立っている。
「久しぶりだな、藤木。あ、そうか。グラフィックデザイン部に異動になったから、このフロアなんだな」
「ああ。その割にはなかなか会わないな」
「俺はこの休憩室よく使うけど、お前は?」
「そういえば、これが初めてだ」
「それなら、会う訳ないだろ」
「それもそうか」
ははっと二人で笑う。
こうして久しぶりに同期に会うと、気持ちが和んだ。
と、その時。
横からの視線に、俺はゾクッと背筋を震わせた。
(ヤバイ、ロックオンされた)
そして突き刺さるハートビーム。
もちろん繰り出しているのは、片瀬くるみだ。
(油断した……。うっ、やられる)
どうにかして防御を、と思った時、野島が小さく「あ……片瀬さん」と呟いた。
「何、どうした? 知り合いか? それならどうぞ、お二人でご歓談を」
「いや、違うんだ。ごめん、またな」
野島は俺の肩にポンと手を置くと、飲み物も買わずに去って行く。
(待て、行かないでくれー!)
追いすがろうとすると、「部長、すみません。持ちますね」と会議室から数人の女子がパタパタとやって来た。
「ああ、ありがとう」
ようやくハートビームを遮る盾ができて、俺はホッと胸をなで下ろした。
「何か飲み物を買ってくる。リクエストはあるか?」
「いいえー、お気遣いなく」
そう言われて、俺は人数だけ確認したあと自動販売機に向かった。
「藤木部長、私もまいります」
会議室を出ると、片瀬くるみがついてきた。
「ありがとう、半分持ってくれると助かる」
「はい」
二人で休憩室に行き、缶コーヒーやミルクティーなどを数本買う。
「これだけ持ってくれるか? あとは俺が」
そう言って片瀬くるみに缶コーヒーを数本渡したところで、「あれ、藤木?」と後ろから声をかけられた。
振り返ると、同期の経理課長の野島が立っている。
「久しぶりだな、藤木。あ、そうか。グラフィックデザイン部に異動になったから、このフロアなんだな」
「ああ。その割にはなかなか会わないな」
「俺はこの休憩室よく使うけど、お前は?」
「そういえば、これが初めてだ」
「それなら、会う訳ないだろ」
「それもそうか」
ははっと二人で笑う。
こうして久しぶりに同期に会うと、気持ちが和んだ。
と、その時。
横からの視線に、俺はゾクッと背筋を震わせた。
(ヤバイ、ロックオンされた)
そして突き刺さるハートビーム。
もちろん繰り出しているのは、片瀬くるみだ。
(油断した……。うっ、やられる)
どうにかして防御を、と思った時、野島が小さく「あ……片瀬さん」と呟いた。
「何、どうした? 知り合いか? それならどうぞ、お二人でご歓談を」
「いや、違うんだ。ごめん、またな」
野島は俺の肩にポンと手を置くと、飲み物も買わずに去って行く。
(待て、行かないでくれー!)
追いすがろうとすると、「部長、すみません。持ちますね」と会議室から数人の女子がパタパタとやって来た。
「ああ、ありがとう」
ようやくハートビームを遮る盾ができて、俺はホッと胸をなで下ろした。