藤木部長にロックオン〜あの子のハートビームから逃げられない〜
昼休みになり、私は千夏と一緒に社員食堂に向かう。
この時間は一斉に皆が動き出してエレベーターが混むので、階段を使ってせっせと7階から3階へと下りていた。
4階まで下りたところで、5人組の女子社員が合流する。
ちょうど私が1番上の段から1歩足を踏み出したところで、おしゃべりに夢中だった5人組のうちの一人が「やだー!」と大げさに仰け反った。
ドンッと肩がぶつかり、よろけた私は段差を踏み外す。
ふわっと身体が宙に投げ出されて、(あ、これ、だめなやつ)と咄嗟に目をつむった。
身を固くして衝撃に備えた時、「危ない!」と声がして、私は後ろから誰かの大きな腕に抱きすくめられた。
キュキュキュイーーーン!!
一気に私は漫画の世界へワープする。
「大丈夫か!?」
ああ、温人。
やっぱりあなたなのね。
いつもここぞという時に私を助けてくれる。
普段はクールなあなたが、愛情を炸裂させるこの瞬間が、何よりの私の好物。
ごちそうさまです!
骨抜きになり、膝カックンでくずおれそうになる私を、温人は一気に抱き上げた。
「医務室へ行こう」
ええ、あなたとならどこへでも。
隣から千夏の「くるみー、発作はやめて。藤木部長だからねー」という声が聞こえたような、聞こえなかったような。
とにかく私は、漫画の中のくるみよろしく、温人の胸にそっと頬を寄せていた。
この時間は一斉に皆が動き出してエレベーターが混むので、階段を使ってせっせと7階から3階へと下りていた。
4階まで下りたところで、5人組の女子社員が合流する。
ちょうど私が1番上の段から1歩足を踏み出したところで、おしゃべりに夢中だった5人組のうちの一人が「やだー!」と大げさに仰け反った。
ドンッと肩がぶつかり、よろけた私は段差を踏み外す。
ふわっと身体が宙に投げ出されて、(あ、これ、だめなやつ)と咄嗟に目をつむった。
身を固くして衝撃に備えた時、「危ない!」と声がして、私は後ろから誰かの大きな腕に抱きすくめられた。
キュキュキュイーーーン!!
一気に私は漫画の世界へワープする。
「大丈夫か!?」
ああ、温人。
やっぱりあなたなのね。
いつもここぞという時に私を助けてくれる。
普段はクールなあなたが、愛情を炸裂させるこの瞬間が、何よりの私の好物。
ごちそうさまです!
骨抜きになり、膝カックンでくずおれそうになる私を、温人は一気に抱き上げた。
「医務室へ行こう」
ええ、あなたとならどこへでも。
隣から千夏の「くるみー、発作はやめて。藤木部長だからねー」という声が聞こえたような、聞こえなかったような。
とにかく私は、漫画の中のくるみよろしく、温人の胸にそっと頬を寄せていた。