藤木部長にロックオン〜あの子のハートビームから逃げられない〜
名前を知らない?
翌日。
カチャッとかすかにドアが開く音がして、俺は目を覚ます。
ソファから身体を起こすと、片瀬くるみがリビングにつながるドアを開けて顔を覗かせた。
「部長、おはようございます」
「おはよう。そこを動くな、今行く」
「えっ? はい」
立ち上がってそばまで行くと、すっかり慣れた調子で片瀬くるみを抱き上げてソファに運ぶ。
「足はどうだ?」
ひざまずいて、そっと左足首に手を添えた。
「はい、随分よくなりました。痛みもほとんど引いて」
「そうか。けどまだ無理はするな。極力歩くなよ?」
「はい」
よし、と頷いて俺は立ち上がる。
「朝食を用意する。ちょっと待ってろ」
「ありがとうございます。その前に、あの、部長」
「ん? なんだ」
「ご迷惑でなければ、シャワーをお借りしてもいいですか?」
「ああ、もちろん。夕べからお湯も張ったままだから」
そう言いつつ、俺は片瀬くるみの足首に目をやった。
「一人で入れるか?」
「はい、気をつけてゆっくり入ります」
「わかった」
俺は再び片瀬くるみを抱き上げてバスルームに行くと、そっと右足で立たせてからドアを開ける。
「シャンプーとかは好きに使って。タオルはこれ。あ、今君のバッグを持って来る。着替えは赤石さんが用意してくれたから」
「はい、ありがとうございます」
バッグを手渡すと、くれぐれも気をつけてと声をかけて、俺はリビングに戻った。
カチャッとかすかにドアが開く音がして、俺は目を覚ます。
ソファから身体を起こすと、片瀬くるみがリビングにつながるドアを開けて顔を覗かせた。
「部長、おはようございます」
「おはよう。そこを動くな、今行く」
「えっ? はい」
立ち上がってそばまで行くと、すっかり慣れた調子で片瀬くるみを抱き上げてソファに運ぶ。
「足はどうだ?」
ひざまずいて、そっと左足首に手を添えた。
「はい、随分よくなりました。痛みもほとんど引いて」
「そうか。けどまだ無理はするな。極力歩くなよ?」
「はい」
よし、と頷いて俺は立ち上がる。
「朝食を用意する。ちょっと待ってろ」
「ありがとうございます。その前に、あの、部長」
「ん? なんだ」
「ご迷惑でなければ、シャワーをお借りしてもいいですか?」
「ああ、もちろん。夕べからお湯も張ったままだから」
そう言いつつ、俺は片瀬くるみの足首に目をやった。
「一人で入れるか?」
「はい、気をつけてゆっくり入ります」
「わかった」
俺は再び片瀬くるみを抱き上げてバスルームに行くと、そっと右足で立たせてからドアを開ける。
「シャンプーとかは好きに使って。タオルはこれ。あ、今君のバッグを持って来る。着替えは赤石さんが用意してくれたから」
「はい、ありがとうございます」
バッグを手渡すと、くれぐれも気をつけてと声をかけて、俺はリビングに戻った。