藤木部長にロックオン〜あの子のハートビームから逃げられない〜
とにかく安全運転を、と己に言い聞かせながらハンドルを握っていると、隣で片瀬くるみが明るく言う。
「部長、私、狙ってるんです」
えっ、誰を?
もしかして、俺を?
いや、そんな、狙わなくても既に俺は……
「スタンプラリー!」
……は?
「おととい下見した時、行きたいブースをチェックしておいたんです。だから早速5ヵ所一気に回りますよー。ミニステンレスボトル、ゲットしたいです!」
「あ、そ、そう」
「あの小さいサイズ、使いやすくていいと思いません? これからの季節、ポケットに入れて持ち歩きたいです。ちょっとした会議のお供にもピッタリ!」
「そう……です、ね」
「ふふっ、楽しみだなぁ」
「……可愛い」
「え? 何かおっしゃいました?」
いや、何も、と俺は表情を引き締めた。
「部長、私、狙ってるんです」
えっ、誰を?
もしかして、俺を?
いや、そんな、狙わなくても既に俺は……
「スタンプラリー!」
……は?
「おととい下見した時、行きたいブースをチェックしておいたんです。だから早速5ヵ所一気に回りますよー。ミニステンレスボトル、ゲットしたいです!」
「あ、そ、そう」
「あの小さいサイズ、使いやすくていいと思いません? これからの季節、ポケットに入れて持ち歩きたいです。ちょっとした会議のお供にもピッタリ!」
「そう……です、ね」
「ふふっ、楽しみだなぁ」
「……可愛い」
「え? 何かおっしゃいました?」
いや、何も、と俺は表情を引き締めた。