藤木部長にロックオン〜あの子のハートビームから逃げられない〜
俺がもらう
翌日の月曜日。
ケガから復帰したくるみが出社すると、次々と声をかけられる。

「くるみちゃん、心配したよ。足はもう平気?」
「はい、もうすっかり。皆様にはご迷惑をおかけしました」

先輩たちとやりとりするくるみを、俺はデスクからそっと見守った。

「ううん、全然。それよりなんか……、ちょっと雰囲気変わってない?」
「え? そうですか?」
「うん。なんだろな、雰囲気がほんわかしてる」
「休みボケしちゃったのかも」
「そういうのとは違う気がする。んー、はるとさんと何かあった?」
「えっ!」

途端にくるみの顔は真っ赤になる。

「やだ! わかりやすい。どうしたの?」
「いえ、あの、ちょっと……何も」

あのくるみが、恥じらって頬を染めている。
いつもスンとしていた、シゴデキ女子のくるみが。

(それって、俺のせいだよな?)

そう思うと愛おしさが込み上げてきた。

(可愛いやつめ。よし、今夜は仕事を早く終わらせて、二人で食事に行こう)

俺は一気に仕事の手を進めた。
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