藤木部長にロックオン〜あの子のハートビームから逃げられない〜
「葛原くん、ちょっといいか?」
昼休みになると俺は営業課のフロアに行き、出て来た葛原くんを呼びを止めた。
「藤木部長、お疲れ様です」
「お疲れ様。文具フェスタでは休日出勤までしてくれてありがとう。これ、先方に提示した見積もりとイメージ案。今後の資料としてよかったら。あとこれは正式な請求書」
「ありがとうございます」
「それから……」
俺は周囲に人がいないのを確認して、声のトーンを落とす。
「君を焚きつけておいて、今更こんなことを言うなんて、自分勝手だとわかっている。だが俺は譲る気はない。悪いが、くるみは俺がもらう」
葛原くんは目を見開いたあと、何やらクスッと笑った、
「藤木部長。それ、片瀬さんに告白して振られた男全員に言って回るんですか? 社内に20人はいますよ」
えっ、そんなに?と今度は俺が驚く。
「藤木部長、覚えておいてください。少しでも彼女の手を離したら、20人の男が奪いに行きますからね。もちろん、俺も含めて」
「わかった。決して手放したりしないと誓う」
葛原くんはしっかり頷くと、立ち去ろうとしてもう一度俺を振り返った。
「そうだ。片瀬さんにお伝えください。今度からはちゃんとカフェオレを差し入れしますって」
「ああ、ありがとう」
「それでは」
さわやかな笑顔を残し、葛原くんは颯爽と去っていった。
昼休みになると俺は営業課のフロアに行き、出て来た葛原くんを呼びを止めた。
「藤木部長、お疲れ様です」
「お疲れ様。文具フェスタでは休日出勤までしてくれてありがとう。これ、先方に提示した見積もりとイメージ案。今後の資料としてよかったら。あとこれは正式な請求書」
「ありがとうございます」
「それから……」
俺は周囲に人がいないのを確認して、声のトーンを落とす。
「君を焚きつけておいて、今更こんなことを言うなんて、自分勝手だとわかっている。だが俺は譲る気はない。悪いが、くるみは俺がもらう」
葛原くんは目を見開いたあと、何やらクスッと笑った、
「藤木部長。それ、片瀬さんに告白して振られた男全員に言って回るんですか? 社内に20人はいますよ」
えっ、そんなに?と今度は俺が驚く。
「藤木部長、覚えておいてください。少しでも彼女の手を離したら、20人の男が奪いに行きますからね。もちろん、俺も含めて」
「わかった。決して手放したりしないと誓う」
葛原くんはしっかり頷くと、立ち去ろうとしてもう一度俺を振り返った。
「そうだ。片瀬さんにお伝えください。今度からはちゃんとカフェオレを差し入れしますって」
「ああ、ありがとう」
「それでは」
さわやかな笑顔を残し、葛原くんは颯爽と去っていった。