藤木部長にロックオン〜あの子のハートビームから逃げられない〜
「くるみ……」
マンションに帰ると、玄関を入るなり俺はくるみの唇を奪う。
「ん、遥斗さん……」
何度もキスをしてからようやく身体を離すと、くるみは、はぁ……と色っぽいため息をついた。
サイドの髪を緩くねじってハーフアップにし、リップも愛らしいピンク色。
ブラウスはフェミニンで袖がふわりと揺れ、スカートも軽やかに広がる。
くるみがまとう雰囲気は可愛らしく、思わず目が離せなくなった。
「くるみ……。会社で色んな男がくるみを狙ってる。どうしてそんなに可愛いんだ?」
「まさかそんな、何を言ってるの? 私が好きなのはあなただけです」
「じゃあ、言ってもいいか? 俺たちがつき合ってること」
「今はまだだめ。遥斗さん、うちの部に異動して来て4ヵ月でしょう? 人事部に私たちの評価シートも提出したばかりなのに、もうつき合ってるのかって言われたら……」
確かにそれは一理ある。
部下を評価する立場の人間が、早々に部下とつき合っているのか?と。
(俺自身は、何も恥ずべきことはない。けど、くるみが批判的な目で見られるのは嫌だ)
そう思い、「わかった」と頷いた。
「じゃあ、ご飯作りますね。今日は何にしようかな」
靴を脱いで部屋に上がったくるみは、手を洗うと、早速冷蔵庫を開ける。
「ごめん、食材ロクなものがないだろ?」
「確かに。でも何とかしますよー、ふふっ」
俺を振り返って可憐な笑みを浮かべると、楽しそうに料理を始めた。
トントンと小気味いい包丁の音をさせながら、鼻歌交じりにキッチンに立つくるみを見ているうちに、俺はどうしようもなく心が焦がれた。
(こんなくるみは、誰にも見せたくない)
会社で仕事をしている時のキリッとした横顔。
楽しそうに料理を作る優しい微笑み。
甘えたように俺を見つめる時の可愛らしい表情。
その全てを知っているのは、俺だけだ。
(誰にも渡すもんか)
俺は思わず後ろからくるみを抱きすくめ、耳元でささやいた。
「くるみ、忘れるなよ? くるみは俺のものだってこと」
ドキッとしたように、くるみは俺の腕の中で息を呑む。
「……27巻の、33ページ目」
「…………は?」
くるみはそっと俺を振り返り、目をうるうるさせながら見上げてきた。
「はると、好き」
俺の心はズキュンと撃ち抜かれる。
「くるみ……」
後ろから回した手でくるみの頬を包み、グッと上向かせて熱く口づけた。
「ん……、はると」
「くるみ、好きだ」
吐息ごと何度も唇を奪い、ようやく身体を離すと、くるみはトロンととろけきった表情でくずおれる。
「おっと、大丈夫か?」
「うん……」
抱き上げると、くるみは俺の首に腕を回して頬を寄せた。
「はると、大好き」
「くるみ、俺も……。って、ちょっと待て。そのはるとって、どっちのはると?」
え?と、くるみは我に返ったように顔を上げる。
「もしかして、あっちの温人か?」
「え、ううん、違うよ。ちゃんとこっちの遥斗さんのこと」
「くるみ、俺のことは呼び捨てにしないだろ?」
「うっ……」
図星を差されて口ごもるくるみに、俺はメラメラと嫉妬の炎を燃え盛らせた。
「お仕置きだな。くるみの中を俺でいっぱいにしてやる」
俺はソファにくるみを下ろすと、そのまま覆い被さった。
「んん、やっ、遥斗さん……」
息もつかせぬキスで、俺に夢中にさせてみせる。
「くるみ。今誰の腕に抱かれてるのか、ちゃんと覚えておけよ?」
思考回路も麻痺するほど、くるみの身体に直接愛を刻み込む。
「遥斗、さ、んっ……」
「くるみ。柔らかいこの唇も、真っ白な肌も、全部俺だけのものだ」
指と指を絡めてギュッと握りしめ、俺は狂おしいほどくるみに溺れた。
マンションに帰ると、玄関を入るなり俺はくるみの唇を奪う。
「ん、遥斗さん……」
何度もキスをしてからようやく身体を離すと、くるみは、はぁ……と色っぽいため息をついた。
サイドの髪を緩くねじってハーフアップにし、リップも愛らしいピンク色。
ブラウスはフェミニンで袖がふわりと揺れ、スカートも軽やかに広がる。
くるみがまとう雰囲気は可愛らしく、思わず目が離せなくなった。
「くるみ……。会社で色んな男がくるみを狙ってる。どうしてそんなに可愛いんだ?」
「まさかそんな、何を言ってるの? 私が好きなのはあなただけです」
「じゃあ、言ってもいいか? 俺たちがつき合ってること」
「今はまだだめ。遥斗さん、うちの部に異動して来て4ヵ月でしょう? 人事部に私たちの評価シートも提出したばかりなのに、もうつき合ってるのかって言われたら……」
確かにそれは一理ある。
部下を評価する立場の人間が、早々に部下とつき合っているのか?と。
(俺自身は、何も恥ずべきことはない。けど、くるみが批判的な目で見られるのは嫌だ)
そう思い、「わかった」と頷いた。
「じゃあ、ご飯作りますね。今日は何にしようかな」
靴を脱いで部屋に上がったくるみは、手を洗うと、早速冷蔵庫を開ける。
「ごめん、食材ロクなものがないだろ?」
「確かに。でも何とかしますよー、ふふっ」
俺を振り返って可憐な笑みを浮かべると、楽しそうに料理を始めた。
トントンと小気味いい包丁の音をさせながら、鼻歌交じりにキッチンに立つくるみを見ているうちに、俺はどうしようもなく心が焦がれた。
(こんなくるみは、誰にも見せたくない)
会社で仕事をしている時のキリッとした横顔。
楽しそうに料理を作る優しい微笑み。
甘えたように俺を見つめる時の可愛らしい表情。
その全てを知っているのは、俺だけだ。
(誰にも渡すもんか)
俺は思わず後ろからくるみを抱きすくめ、耳元でささやいた。
「くるみ、忘れるなよ? くるみは俺のものだってこと」
ドキッとしたように、くるみは俺の腕の中で息を呑む。
「……27巻の、33ページ目」
「…………は?」
くるみはそっと俺を振り返り、目をうるうるさせながら見上げてきた。
「はると、好き」
俺の心はズキュンと撃ち抜かれる。
「くるみ……」
後ろから回した手でくるみの頬を包み、グッと上向かせて熱く口づけた。
「ん……、はると」
「くるみ、好きだ」
吐息ごと何度も唇を奪い、ようやく身体を離すと、くるみはトロンととろけきった表情でくずおれる。
「おっと、大丈夫か?」
「うん……」
抱き上げると、くるみは俺の首に腕を回して頬を寄せた。
「はると、大好き」
「くるみ、俺も……。って、ちょっと待て。そのはるとって、どっちのはると?」
え?と、くるみは我に返ったように顔を上げる。
「もしかして、あっちの温人か?」
「え、ううん、違うよ。ちゃんとこっちの遥斗さんのこと」
「くるみ、俺のことは呼び捨てにしないだろ?」
「うっ……」
図星を差されて口ごもるくるみに、俺はメラメラと嫉妬の炎を燃え盛らせた。
「お仕置きだな。くるみの中を俺でいっぱいにしてやる」
俺はソファにくるみを下ろすと、そのまま覆い被さった。
「んん、やっ、遥斗さん……」
息もつかせぬキスで、俺に夢中にさせてみせる。
「くるみ。今誰の腕に抱かれてるのか、ちゃんと覚えておけよ?」
思考回路も麻痺するほど、くるみの身体に直接愛を刻み込む。
「遥斗、さ、んっ……」
「くるみ。柔らかいこの唇も、真っ白な肌も、全部俺だけのものだ」
指と指を絡めてギュッと握りしめ、俺は狂おしいほどくるみに溺れた。