藤木部長にロックオン〜あの子のハートビームから逃げられない〜
「海風、気持ちいいね!」
「ああ。寒くないか?」
「平気!」
動き出した船の上で、くるみは空に向かって深呼吸する。
「この前の船より大きいね。豪華客船!」
「いや、この程度で?」
「うん! 遥斗さんと一緒なら、特別にすてきなの」
いや、ちょっと。
こんな可愛い彼女いる?
ただの可愛さじゃないんだぞ?
可愛い上に、言うことがこれまた可愛いんだ。
もう俺の頭の中は、可愛いで満ち溢れている。
「遥斗さん、アフタヌーンティーの時間だよ。行こ!」
「ああ」
くるみとなら、どこまででも。
この先もずっと一緒に。
無邪気な笑顔を浮かべるくるみと手を繋ぎ、俺はキュッとその手に力を込めた。
真っ白なクロスが掛けられたテーブルに向かい合って座り、二人でアフタヌーンティーを楽しむ。
くるみは美味しそうに食べ終わると、バッグの中から小さな箱を取り出した。
「遥斗さん、はい。クリスマスプレゼント」
「えっ!」
予期せぬくるみからのプレゼントに、俺は一瞬戸惑う。
「俺に?」
「もちろん。受け取ってください」
「ああ、ありがとう」
そっと受け取ると、開けてもいい?と尋ねてからブルーのリボンを解く。
箱の中には、シルバーのネクタイピンとシルクのハンカチが入っていた。
「きれいな色だな」
「実用的なものしか思い浮かばなくてごめんなさい。これなら、いくつあってもいいかなと思って」
「ありがとう。大切に使うよ」
くるみに笑いかけてから、俺もプレゼントを差し出す。
「ありがとう! 開けてもいい?」
「もちろん」
わくわくした様子でラッピングを解き、ジュエリーケースを開けたくるみが、驚いて目を見開いた。
「これ……どうして?」
「ん? くるみに似合うと思って。気に入った?」
冗談めかして言ったが、顔を上げたくるみが感激の面持ちで目を潤ませているのを見て、俺も真顔に戻る。
「ごめん。本当はさっき、くるみがこれをじっと見ていたから……」
「それでこっそり買ってくれたの?」
「ああ。クリスマスプレゼントはくるみに選んでもらってから買うつもりだったけど、何がほしいのかわかったから」
「……ありがとう」
くるみは涙をこらえて、「着けてもいい?」と尋ねる。
「もちろん」
大切そうにそっと取り出したネックレスとイヤリングを着けると、くるみは照れくさそうに視線を上げて俺を見た。
「よく似合ってる、くるみ」
「ありがとう。大切にするね」
「ああ」
プレゼントを買う時のわくわく、渡す時のドキドキ、そして笑顔で受け取ってもらえた喜びを、俺は改めて噛みしめていた。
「ああ。寒くないか?」
「平気!」
動き出した船の上で、くるみは空に向かって深呼吸する。
「この前の船より大きいね。豪華客船!」
「いや、この程度で?」
「うん! 遥斗さんと一緒なら、特別にすてきなの」
いや、ちょっと。
こんな可愛い彼女いる?
ただの可愛さじゃないんだぞ?
可愛い上に、言うことがこれまた可愛いんだ。
もう俺の頭の中は、可愛いで満ち溢れている。
「遥斗さん、アフタヌーンティーの時間だよ。行こ!」
「ああ」
くるみとなら、どこまででも。
この先もずっと一緒に。
無邪気な笑顔を浮かべるくるみと手を繋ぎ、俺はキュッとその手に力を込めた。
真っ白なクロスが掛けられたテーブルに向かい合って座り、二人でアフタヌーンティーを楽しむ。
くるみは美味しそうに食べ終わると、バッグの中から小さな箱を取り出した。
「遥斗さん、はい。クリスマスプレゼント」
「えっ!」
予期せぬくるみからのプレゼントに、俺は一瞬戸惑う。
「俺に?」
「もちろん。受け取ってください」
「ああ、ありがとう」
そっと受け取ると、開けてもいい?と尋ねてからブルーのリボンを解く。
箱の中には、シルバーのネクタイピンとシルクのハンカチが入っていた。
「きれいな色だな」
「実用的なものしか思い浮かばなくてごめんなさい。これなら、いくつあってもいいかなと思って」
「ありがとう。大切に使うよ」
くるみに笑いかけてから、俺もプレゼントを差し出す。
「ありがとう! 開けてもいい?」
「もちろん」
わくわくした様子でラッピングを解き、ジュエリーケースを開けたくるみが、驚いて目を見開いた。
「これ……どうして?」
「ん? くるみに似合うと思って。気に入った?」
冗談めかして言ったが、顔を上げたくるみが感激の面持ちで目を潤ませているのを見て、俺も真顔に戻る。
「ごめん。本当はさっき、くるみがこれをじっと見ていたから……」
「それでこっそり買ってくれたの?」
「ああ。クリスマスプレゼントはくるみに選んでもらってから買うつもりだったけど、何がほしいのかわかったから」
「……ありがとう」
くるみは涙をこらえて、「着けてもいい?」と尋ねる。
「もちろん」
大切そうにそっと取り出したネックレスとイヤリングを着けると、くるみは照れくさそうに視線を上げて俺を見た。
「よく似合ってる、くるみ」
「ありがとう。大切にするね」
「ああ」
プレゼントを買う時のわくわく、渡す時のドキドキ、そして笑顔で受け取ってもらえた喜びを、俺は改めて噛みしめていた。