壁越しに聞こえた不倫現場、サレ夫婦で全てを終わらせます
第1話:違和感に気づいた日

瑠奈視点

――最初は、本当に些細なことだった。




――あの日からだった。




「……ルア? むぎ?」




玄関のドアを開けながら、小さく呼びかける。
返事はない。





「珍しいな……」




靴を脱ぎながら、わずかに首を傾げた。






いつもなら、足音だけで駆け寄ってくるのに。




リビングへ向かおうとした、そのとき。



――かすかな物音。





平日の昼間。




この時間に、人がいるはずのない隣の家からだった。






思わず足を止める。





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