没落令嬢ですが偵察の一夜をきっかけに皇太子に溺愛されています
「聞けば、近衛家に任命されたばかりとか」
王妃が穏やかに微笑む。
「王家の信頼も厚いヴァルディス家の令嬢を、皇太子妃として迎えること……誠に喜ばしく思います」
「ありがたいお言葉にございます」
父は、誇らしげに答えた。
かつて失ったはずのものが――今、すべて戻ってきている。
いや、それ以上のものを手にしている。
静かな間。
その中で、国王がゆっくりと立ち上がった。
その動き一つで、空気が引き締まる。
「ここに宣言する」
重く、響く声。
「皇太子アルヴィオンと――ヴァルディス公爵令嬢、リゼリアとの婚約を発表する」
その瞬間。すべてが、決まった。
父は深く頭を下げたまま、しばらく動かなかった。
王妃が穏やかに微笑む。
「王家の信頼も厚いヴァルディス家の令嬢を、皇太子妃として迎えること……誠に喜ばしく思います」
「ありがたいお言葉にございます」
父は、誇らしげに答えた。
かつて失ったはずのものが――今、すべて戻ってきている。
いや、それ以上のものを手にしている。
静かな間。
その中で、国王がゆっくりと立ち上がった。
その動き一つで、空気が引き締まる。
「ここに宣言する」
重く、響く声。
「皇太子アルヴィオンと――ヴァルディス公爵令嬢、リゼリアとの婚約を発表する」
その瞬間。すべてが、決まった。
父は深く頭を下げたまま、しばらく動かなかった。