愛なき契約結婚のはずが、クールな御曹司の激しい独占愛に堕とされる
「つまらない男のことは忘れて、もう少し飲もう。たっぷりきみを酔わせておいた方が、部屋に移動した後、素直になってくれそうだからな」
パーティーの後は、このホテルの高層階に部屋を取っている。
美しくドレスアップした彼女を、今度は生まれたままの姿へと戻し、思う存分愛でるつもりなのだ。
「あの、お手柔らかに……」
「無理だ。……早くこの綺麗なうなじにキスしたいよ」
腰から移動させた手で、露わになっているそこをつうっと撫でる。小雪はびくっと肩を震わせ困ったような目で俺を睨んだが、潤んだ瞳には甘い期待が滲んでいた。
数時間後、俺たちはスイートルームの寝室で、抱き合う前の密やかな会話を楽しんでいた。
ベッドに座る小雪に後ろから寄り添っている俺は、彼女のドレスのファスナーをゆっくり下ろしながら、宣言通り彼女の白いうなじに何度も口付けては、うっとりしている。
「……いい香りがするな。いつもと違う香水をつけてる?」
「わかりますか?」
「ああ。家を出る時は果物みたいな瑞々しい香りだったが、今は……男をその気にさせる、官能的な匂いだ」