偽王子と、甘い偽恋
「いってぇ…」
「あ、ごめ…」
まさか、可愛い女の子がよくやる「もうっ、ばかっ!」みたいなのを演出しようとして、急にゴリラ並みの怪力が発動するなんて自分でも思わなかった。
痛そうに胸元を押さえ、こちらを低く睨みつけてくる臣くん。私はすかさず、怯える子犬のような潤んだ瞳をきゅるるんと愛くるしく向けてみた。(愛くるしいは、あくまで、りりかビジョン)
そんな(可愛らしいはずの)私に対し、臣くんはあからさまに舌打ちをして、自分の部屋へと戻っていってしまった。
おかしい、男の人はみんなこれでイチコロのはずなのに。
目の潤ませ具合が、あと一歩足りなかったのかもしれない。
そんなズレた反省をしながら自分の部屋に入った、その時だった。
机の上に、可愛らしい部屋着が用意してあった。
そしてその横には細長い箱。
首を傾げながら箱を手に取り、中を確かめてみると…、そこには、大粒のダイヤモンドが輝くネックレスが収められていた。
「ええええええええええええ!?」
思わず、近所迷惑なほどの驚きな声を上げる。
誕生日でも記念日でもないのに、なんで?
理由を問い詰めるべく、隣にある臣くんの部屋へノックもせずに飛び込むと、彼はちょうどシャツを脱ぎ捨て、程よく引き締まった美しい上裸を晒しているところだった。
「きゃあああああああ!」
「本当、うるせぇな。勝手に入ってきて、勝手に見といて叫ぶなよ」
そう言いながら顔を顰め、彼は手早く部屋着を被った。
「あ、ごめ…」
まさか、可愛い女の子がよくやる「もうっ、ばかっ!」みたいなのを演出しようとして、急にゴリラ並みの怪力が発動するなんて自分でも思わなかった。
痛そうに胸元を押さえ、こちらを低く睨みつけてくる臣くん。私はすかさず、怯える子犬のような潤んだ瞳をきゅるるんと愛くるしく向けてみた。(愛くるしいは、あくまで、りりかビジョン)
そんな(可愛らしいはずの)私に対し、臣くんはあからさまに舌打ちをして、自分の部屋へと戻っていってしまった。
おかしい、男の人はみんなこれでイチコロのはずなのに。
目の潤ませ具合が、あと一歩足りなかったのかもしれない。
そんなズレた反省をしながら自分の部屋に入った、その時だった。
机の上に、可愛らしい部屋着が用意してあった。
そしてその横には細長い箱。
首を傾げながら箱を手に取り、中を確かめてみると…、そこには、大粒のダイヤモンドが輝くネックレスが収められていた。
「ええええええええええええ!?」
思わず、近所迷惑なほどの驚きな声を上げる。
誕生日でも記念日でもないのに、なんで?
理由を問い詰めるべく、隣にある臣くんの部屋へノックもせずに飛び込むと、彼はちょうどシャツを脱ぎ捨て、程よく引き締まった美しい上裸を晒しているところだった。
「きゃあああああああ!」
「本当、うるせぇな。勝手に入ってきて、勝手に見といて叫ぶなよ」
そう言いながら顔を顰め、彼は手早く部屋着を被った。