偽王子と、甘い偽恋
⋆ ˖ ⏱︎.ᐟ
「…もう、むり、むり…っ…」
必死に壁に手を突き、耐える私を、臣くんは後ろから支えるように抱き込み、指先で私の弱い部分を執拗にいじめるようになぞる。
彼は何も言葉を発さず、時折、私の背中や首筋に口付けを落とすだけ。そんな無言の仕草にも身体は過敏に反応してしまい、びくんと跳ねた。
バスルームに響き渡る自分の嬌声が、ひどく恥ずかしい。追い打ちをかけるように、重なる肌の音や、蜜に濡れた指が立てる卑猥な音が耳に届き、羞恥心は限界まで高まっていた。
「なあ、ガキみたいって自覚してるけど、仕返ししていい?」
「は…?」
臣くんの唐突な言葉に反応する余裕なんて、今の私にはない。
彼は私の顔を後ろから覗き込むと、口元にわずかな弧を描いた。
「また今日も告白されちゃった。りりかじゃなくて、私を選んでください。幸せにしますからって」
耳元で囁かれた、最低最悪な言葉。
その瞬間、突き刺すような鋭い胸の痛みに襲われ、私は涙の滲んだ目で思い切り彼を睨みつけた。
「ふざけんな…っ…」
「なあ、どうすんの?宣戦布告されてるけど」
私の方が、ずっと彼のことを知っている。
私の方が、ずっと深く彼を愛している。
きらきらした上っ面だけを見て好きだなんて言っているあの人とは違う。ダメなところも、性格の悪いところも、完璧じゃない泥臭いところまで全部見て、その上で好きなんだ。
そんな何も知らない女に、彼を好きだなんて言ってほしくない。
「…もう、むり、むり…っ…」
必死に壁に手を突き、耐える私を、臣くんは後ろから支えるように抱き込み、指先で私の弱い部分を執拗にいじめるようになぞる。
彼は何も言葉を発さず、時折、私の背中や首筋に口付けを落とすだけ。そんな無言の仕草にも身体は過敏に反応してしまい、びくんと跳ねた。
バスルームに響き渡る自分の嬌声が、ひどく恥ずかしい。追い打ちをかけるように、重なる肌の音や、蜜に濡れた指が立てる卑猥な音が耳に届き、羞恥心は限界まで高まっていた。
「なあ、ガキみたいって自覚してるけど、仕返ししていい?」
「は…?」
臣くんの唐突な言葉に反応する余裕なんて、今の私にはない。
彼は私の顔を後ろから覗き込むと、口元にわずかな弧を描いた。
「また今日も告白されちゃった。りりかじゃなくて、私を選んでください。幸せにしますからって」
耳元で囁かれた、最低最悪な言葉。
その瞬間、突き刺すような鋭い胸の痛みに襲われ、私は涙の滲んだ目で思い切り彼を睨みつけた。
「ふざけんな…っ…」
「なあ、どうすんの?宣戦布告されてるけど」
私の方が、ずっと彼のことを知っている。
私の方が、ずっと深く彼を愛している。
きらきらした上っ面だけを見て好きだなんて言っているあの人とは違う。ダメなところも、性格の悪いところも、完璧じゃない泥臭いところまで全部見て、その上で好きなんだ。
そんな何も知らない女に、彼を好きだなんて言ってほしくない。